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英語でのプレゼン力【ネーティブスピーカー】

私は、西オーストラリア州の職業専門学校でビジネスの基礎と会計学を勉強してから、西オーストラリア州の大学に進み会計学を勉強した後、無事卒業する事が出来ました。

とても良い経験をしたと思っていますが、その中で印象的な事の一つとしてのプレゼンテーションについて話したいと思います。

西オーストラリア州で勉強してきて思ったのは、専門学校から大学までプレゼンテーションをする機会がとても多かったという事です。

自分達で、架空の会社を作って事業計画書や、製品について売り出すつもりでアピールするという物から、自分である問題点について調べてそれを動画にして提出するというビデオ形式の物まで様々でした。

当然オーストラリアの学校ですから、留学生だけではなく現地のオーストラリア人学生とも一緒にグループワークとしてプレゼンに取り組んだこともありました。

私は、日本の大学時代は工学部だったので卒業論文の発表会もあったし、ベンチャー創出のプロジェクトに参画していたので毎週進捗会議があり、そこでその度に人前で発表するという学生でした。だから、人前でプレゼンするのは、アドリブが効くレベルに免疫が出来てしまっていて全く緊張しない人間です。

ベンチャーのプロジェクトをやっていた時は、実験していたのに加え、卒業の論文や日々のゼミの課題をこなしながら進捗会議の資料を作成するという事をこなしていたから、とても準備期間をとれたものではなかった。移動中の新幹線の中で、どうでもいい機密情報でない部分の資料を作成しながら”なんとなくこんなことでも話して、周りを納得させるか...”とか考えるオッサンのような日々を送っていました 笑

社会人となった後も、製造業でQCサークルに力を入れている会社に入社したために(まあこれが、かなりの地獄でしたが...笑)人前で話す事に抵抗を持つことはありませんでした。

だから、私はプレゼンに対してはかなり場慣れしている人間で得意なんです。ただ、オーストラリアに渡ってから初めて英語でプレゼンをするという機会を持ってやっぱり最初は緊張しました。

最初は、語学学校でのプレゼン。好きな事を調べて発表するだけだったけど、英語でプレゼンする事だけで手に汗が湧き出て来たのを覚えています。ただ、場慣れだけは一丁前なので顔は笑顔、身振り手振りも混ぜて気力で緊張状態を演技力で隠して乗り切りました 笑 アドリブ力があるので、かなり高い評価をもらえたのですが、自分では本当に久しぶりの緊張状態で、疲れた思い出があります。

ああ、英語ってだけでこんなに気持ちが平常に保てないなんてまだまだ私も駄目だな...。

と少し落ち込みました。

そんなこんなで、専門学校に進んだ私。プレゼンがカリキュラムに含まれています。私がグループを組んだのはオージーの二人組でした。一人は、国籍を取得したばかりの女性で、もう一人はアメリカ国籍とオーストラリア国籍を2つ持つネーティブスピーカーでした。

このオージーはアメリカ人の乗りもあって、めちゃくちゃ早口でお喋りをするし、授業中も自分の存在をアピールするために質問をバシバシしたり、沈黙になると先生にジョークを飛ばすような子でした。

だけど、こんなオージーでさえも、めちゃくちゃプレゼンテーションについて心配していたんです。

「ヤバいな、プレゼンどうしよう!」

「スライドめくりと台詞のタイミングを調整しなくては...」

「前を向いて喋り方を研究しないかん、服装はどうすべきか...」

とか、しょっちゅうブツブツ言っているし尋ねてきました。

そして、このオージーの提案により図書館の一室を借り切って練習時間を設ける事になりました。

私の本心は、

”えっ!?プレゼンてこんなに練習するものなのか!?

アドリブで良くね!?!?!?”

というものでした 笑

だけど、ネーティブスピーカーがどうやってプレゼンに向かい合うかが知りたかったので本心は隠し、自分も是非練習したいというふり(笑)をして3人で練習時間を設ける事に賛成したんです!

それで、ビックリしました。

2人とも、台詞を念入りに原稿のようにしてきて、何度も書き直したりしているんです。

「なんで、そんなことしてるの?時間とるし、効率悪くない?」

と聞いてしまった私。。。

そしたら、二人から同じような回答が返ってきたんです。

「えーーー!プレゼンってめちゃくちゃ緊張するし、時間を厳格に守らないと減点されちゃうでしょ!台詞決めて暗記してから望まなければ怖くてとても人前でなんか喋れない!!逆に美奈はどうして準備しんの、すごすぎんか!?こっちが見てるのが不安でドキドキしてやってられんから、台本を準備してきてよーーーー頼むわ!!!」

と物凄い早口で言われてしまいました。

はっ、はい!?

固まった私。。そんな事、ずっとしてこなかった事です。

その日は、私は練習さえさせてもらえず台本を準備する時間とされてしまいました 笑

ネーティブの台本チェックとタイムの確認が行われた後にようやく私も演技練習に移り始める事が出来たんです 笑笑

オージーのチェックは厳しく、私の目線の配り方や動作の仕方まで細かくチェックされました!あと、文章のアクセントのつけ方等も!!

「えっ!?こんな事って場の雰囲気で調整すれば良い事じゃないの?」

とまた言ってしまった私...笑

「いやいや怖いから、本当に頼む!」

「全体評価に関わるから!」

と何度も練習させられました 笑笑

 私の様子を二人は確認後、少しは喋ることを変えても良いとお許しが下り、少しの自由を手に入れた私。。心から、ホッとしました。(疲れました笑)

プレゼンの発表日になるまで、というか直前までブツブツブツブツ暗記した文を自然でその場で言っているように練習する二人。。

なんか、それを見ていたら英語のプレゼンが初めてだから緊張していた過去の自分がバカバカしくなってきたんです。

なんだあー。

ネーティブスピーカーでもプレゼン前は凄く緊張してるし、なんなら私よりもビクビクしている。。

その緊張をなくすためにも、暗記するまで繰り返し練習してるんだな。

暗記してれば誰でもスムーズに喋る言葉が出てくるのあたりまえじゃん。

なんだか、スッと肩の荷が下りました。英語だからって気負ってしまっていた自分はバカみたいだったなって。。

大学に通い始めたら、もっと頻繁にプレゼンがある授業が増えました。ここでも、現地の学生たちは緊張して台本を準備したり、服装や身振り手振りを気にしたりとても神経質になっています。

なかには、緊張のあまり言葉がどもって出て来なくなり、カンニングペーパーを出して読み上げ叱られる人までいました。

私はそんな様子を見て、私が緊張していたのは英語のせいじゃない。”初めて英語で”プレゼンする。という状況を知らず知らずのうちに恐れていただけだったんだ!!と気づいたんです。

それから私も、鏡の前で彼らの真似をして少し練習してみるようになりました。不安を感じたら、自分の声のトーンを確かめるために録音して聴き確認したりもしました。

最初、彼らの方法は非効率と思っていたけど少し真似してみたら何かが分かるかもしれない...そう思って。。。

そんな事を数回行ったうちに、気づいたら英語のプレゼンという事はすっかり忘れて前のプレゼンを全く恐れていなかった日本での私が舞い戻って来たのが分かりました。

その時、私は無意識のうちに、初めて行う事に関する恐怖心を持っていて、だから心に違和感を感じたんだな。

という事がスッキリと分かり胸のつかえが下りました。

プレゼンに緊張してしまっていたのは、英語のせいではありませんでした。それが分かってからは、発表時の態度や声のトーンの評価はいつも高評価をつけてもらえるようになりました。

それに、オージーの先生達は

「前を向いてみんなに語りかけるみたいに話していて良いプレゼンだったよ!!」

と口に出して褒めてくれるようになりました。

私は英語の発音のルールは守っているけど、ネーティブと同じアクセントではありません。でも、そんな事は一言も言われたことがないし、クラスメイトでさえ褒めてくれた事もありました。

だから、もし英語のプレゼンに悩んでいる人がいたら、それは英語のプレゼンに慣れていないからという恐怖心から来ていて英語力とは関係ないと一度疑ってみる事を勧めたいです。

それに、もし自信がないんだったら練習すればいいそれだけなんだから...

ネーティブスピーカーでさえ緊張して、暗記したりしてるんですよ!!

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