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牛と金

今回は、久々に英語表現について。

めちゃくちゃ良く使われる「牛と金」を組み合わせてできた英語表現 cash cowについて紹介します。

特に、これはニュースを見聞きしても良く出てくるし、ビジネス系の話題ではとても知られている表現なので知っておくと便利でしょう。1970年くらいから使われている有名なものです。

意味を知らなくても、cash というお金に関する単語が組み合わされているためにお金の話だなと何となく想像できるのではないでしょうか。

さて、じゃあここで出てくる cow は何かといえば、雌牛の意味です。

雌牛は、少しの労働費と管理だけでミルクを生産するため安定した収入が稼げる存在としてのたとえとして用いられています。だから、酪農家でなかろうが牛と関係なかろうがこの表現を使っています。

安定した利益が見込めるビジネス、製品、部署とか何でもお金を産み出すものにはこの cash cow
という表現が使える。

日本語でも金のなる木とか言いますが、英語圏だとこれが牛になるイメージなのです。

さてここでミルクを思い浮かべると、ミルクはそのまま売るだけではなくチーズ、バター、ヨーグルト、アイスクリームなどなど、いろいろ手を加えて売ることも可能です。

この意味あいも、cash cow の表現の裏に潜んでいます。それがあるだけで、あらゆるお金を生み出す可能性があるのが乳牛と例えているわけです。

さて、cash cow の表現が生まれる前の語源は何だったかといえば milch cow でした。これは、そのままミルクと雌牛を組み合わせた表現です。

ドイツ語でmilchは、ミルク。
英語圏でこのようにmilch cow という表現を使うことは、英語の由来がドイツ語の影響も強いこと。そのため、ドイツ語由来の表現も使っていたことが分かり大変興味深くもあります。

西洋の食文化は、ミルクを多く使うのでこういう表現はすごくしっくりくるのだろうなとも思えます。

一方、日本で「金のなる木」というのは実際にあるようです。それにお金をくっつけて売り出したという話があるのですが、もしそれが本当なら意外と例えではないということになります。本当でしょうか?!

cash cow という英語表現は、安定した収入が稼げるものの例えとして用いられている。そして、これはミルクをイメージすると分かりやすく語源そして食文化も絡んでいるという話を書きました。

英語表現についても、書いていますのでまとめています!

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