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AI 英会話について

巷では、AI英会話に注目している人もいるようだ。なので、今回はAI 英会話について書いてみる。

最近は、世界的な経済界の後押しによりAI の宣伝が多い。その流れとして、英語学習その中でも特に英会話にAIを使おうという話が出るのは自然なことだろう。

さあ、これはどれほど英語学習者に有効なんだろうか。そう考えると、良い部分も悪い部分もありそうだ。

まずは、良い部分を挙げると人に接する時に緊張しがちな人には特に良いんだろうなと思う。相手は機械だと知っているので、気が張り詰めた状態が消える可能性は高い。

もうひとつは、スマホなどのデバイスで簡単に空き時間に出来ることだろう。

英会話を上達させるには継続して練習し慣れる必要があるためにこの2つは大きな利点だろう。

けれど、その反面でAIの特性上致命的な欠陥がある。データの平均化だ。

現在のAIは大量に集積されるデータを読み取っていくことで学習する特性がある。そのために、学習を続けるうちにどんどん平均化され個性が消えていきがちである。

また、データ学習させる時にどれを学習させるか選ぶ人がもしいれば情報に偏りが出てくる。そして、それを見た人が情報にバイアスがかかりその状態でネットを使い同じような情報を残せば結局同一化され平均化されたものが増えていく。

結局は、個性が消える方向にいきやすい。

だから当然、AIを使った英会話の返答は平均化されやすい。誰がどのようにデータを覚え込ませるかがかなり影響するというのも無視できない事実。

それに加えて会話は人間同士で起こることも無視できない。機械であれば緊張しないとして、人間であれば緊張する状態だったら好ましくない。

世界には英語を話す人々が多くいる。

英語圏の人はそもそもAIを使って英語を使えるようになるわけではないので、AIの平均化に乗っかった英語を喋らない人も多くいるだろう。

AIを使って英語に多く触れることで、英語慣れをしていくのは手軽だし悪い話ではない。けれど、オフラインの世界と乖離しているかもしれないと思っておくことは大切なので、AIから離れることも大切。

人はそれぞれその人なりの個性があるから魅力が出るもの。平均的な人であっても歴史があり成長過程はどこか異なる。そして、個性は足されていくもの。それが魅力だ。

けれど、機械に支配されれば個性が見えなくなる。このような状態では、この人の話を聞きたいなと思われにくい。

また、人の話を聞く際も平均化に慣れすぎれば相手によって違う会話のスパイスなどが読み取りにくくなるだろう。そして、平均値ばかりに触れるとそこから少しでも外れた発音、内容、知識は理解しづらい脳みそが出来上がってしまうだろう。

これは現実とは大きくかけ離れているので、実用的な英語を身につけようとする人には困った話になってしまう。

そして、自分で考えない状態が出来てしまうかもしれない。

AIを有効活用するのは効率化や習慣化にはとても良いことだけど、平均化されるという事実は知っておいたほうが良い。

AIを作り出すのは人。そして人は完璧ではない。だから当然AIも完璧ではない。

そしてAIは平均化されているという事実を踏まえた付き合いが大切で、今後のリテラシーと課題になっていくはずだ。

AIとは適度に距離を置き、その上で上手く付き合っていく姿勢が重要なはず。これはAI 英会話についてもいえるはずに思う。

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