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英訳タイトルについて

昨日、宮崎駿さんの『君たちはどう生きるか』を鑑賞してきた。

最後に、ネタバレなしの感想を喋ったスタエフのリンクを貼ったのでもし興味ある人は聞いて欲しい。

簡単にまとめると、すごい良い作品だった。感動したし、めちゃくちゃ涙が出たとここには書き残しておく。

私は、このタイトル『君たちはどう生きるか』がとてもシックリときている。正直、これ以外にはないと感じた。

生命や生き方に対し、宮崎駿さんが自分を投影しながらも、考え抜き、テーマとして難しい部分を投影しながら作り上げた凄い映画と絶賛したいからだ。

しかし、英訳タイトルは The Boy and the Heron(少年とアオサギ)』らしい。

間違いでもないし、興行成績を考えれば冒険ものっぽいタイトルをつけた方が良いという考えや大人の事情等いろいろあるのかなとは思うけど…

けれども、宮崎駿さんを投影させた少年が母からプレゼントされた本が『君たちはどう生きるか』であり、作品全体にそれが命となって活かされているのがとても大切だ。

彼をリスペクトするために、


『How Do You Live?』


として欲しかった…。

何かを重要視すると、何かを捨てないといけない。

世の常だから仕方ないのかもしれないのだけど、、

今までのジブリ作品を観て、それをイメージした状態で少年とアオサギ中心の冒険やファンタジー物と捉え観に行く人の何人に刺さるのか?

ちょっともどかしい悲しい気持ちがしてしまった。そして、自分の心と生き方に向き合う人が何人いるのか?

そんなに多くない気もする。

だとしたら余計に、『How Do You Live?』として欲しかったとどうしても思ってしまうんだよなあ……。

ポスター観て、なんでこんな鳥が??

と謎なまま観て、良い意味で肩透かしを食らった。

私自身は、余計な前情報を入れず観たことが変な考察なんかせず素直に観れてとても良かったと思う。心にスッと入ってきた。

「生きる」という彼の一貫した作品作りの血が恐ろしいくらいに伝わってきたんだ。

心に刺さって止まらなかったんだ。

それで今でも余韻が残っている。その程度には素晴らしい作品。

だからこそ、ちょっと英訳が気になってしまった。

誰がなんと言おうと、どんなタイトルつこうと私にとっては

『How Do You Live?』

と問いかけてくれる作品だ。

とても素晴らしかったです。

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