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「innit」という文法変化形

英文法のルールはちょっとしたきっかけで変化してしまうという事を度々書いていますが、今回紹介する「innit」もそんな文法変化形のひとつです。

よく、文の最後になにか確認したい時にクェッションマークをつけて疑問文にする時があります。

例えば、

It’s there, isn’t it?

そこにありますよね?

You like apple, don’t you?
あなたはアップル好きですよね?

You’ve checked the email, haven’t you?
あなたそのemailを確認しましたよね?

She sang this new song, didn’t she?
彼女、この新しい曲歌ったんだよね?

という風に。

これらの文章の ,  の後ろにつく部分を全てinnit に変える事が可能なんです。

これはどういう事かというと、

It’s there, isn’t it? が

It’s there, innit?

になるという事。

会話では、たまに使う人がいます。時制とか言われるものは全部無視でも通じてしまう訳なんですよね。こうなると…。

これは、言葉のボキャブラリーが少ないとか多いとかは関係なくて、使う人は使うんです。
フレンドリーにざっくばらんに接したいなと思う人は敢えて使う人もいる。高度な会話出来る人でも使っている場面に居合わせた事もありますね。

どこから伝染していったか分からない表現なんですけど、文法変化形ですよね。これも、、

“確認の意を込めた付加疑問文では、必ず時制を気をつけて変換する”というのは文法的には最も正解です。

しかし、会話ではこういう省略形を使う人が度々いる事が事実。

私も最初気づいた時は、新たな驚きでした。えっ!?こんなにも簡略化するんだなぁと…。

しかし、それは英語にかなり慣れた頃でした。それまではひょっとしたら、今考えたらよく分からないと思って意味が取れなかったかもしれないと思います。

英語のルールなんて簡単に変化していくんだ。
だから、全体を気にせず文脈で捉えなきゃだめなんだとその方向にシフトしてから気づいた表現がこれです。(その他にもキリがないくらい色々ありますね。気が向いたら紹介したいけど)

私が最も伝えたいのは、いつの間にか新表現が生まれるなんてよくあるんだよという事。
だからこそ、暗記して一語一句や文法に気を配るよりも文脈をとった方がいい場合も会話ではとても多いんです。

言葉はなま物なので、いろんな人の発する言葉を聞くそして話してみるが最もいいのは文法変化形からも明らかです。

その方が気づいて、話し言葉に慣れます。

耳が慣れ気づいて、もし意味が分からなければ調べれば良い。それか、相手にたずねてしまえばよい。そして、会話慣れが進むと文脈から容易に分かるようになります。

「innit」という文法変化形はそんな面白い言葉の変化のひとつの例でした!

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