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ネーティブスピーカーは英文法を知らない

オーストラリアに住んでいる間、イギリス出身で母国語が英語であるという人と話す機会はとても多かった。
そして、その中の何人かは私のような外国人が英語資格を受験しなければいけないと知ると興味深そうにたずねてくる人もいた。
(現在は、専門資格を取ったりビザを取得したければそんな機会も多い。)

中には、外国人が練習のため語学学校とかでどんな問題を解いているのか見たがる人にも会った。
そんな人達に問題集を見せたりすると、眉間に皺を寄せ“なんだこれは!?”みたいな顔をする人も多かった。
中には、ちょっと問題を解いてみようみたいに試してみる人もいた。

そして、そんな人達に共通していたのは“英文法を知らない”という事だ。

私自身、渡豪してまもない頃はそういう事実を飲み込めずにいたけれどよく考えたら当然な事だと今では納得している。

それはどういう事かというと、英文法が関係する問題を解くと正解はするけれど理由は分からないし説明できないということ。
例えば、声に出して問題に関係する文章を読むと間違った選択肢だと違和感があるから違うと分かる。そして、合ってる選択肢だと音的にしっくりくるけど別に説明はできないという事。

「こういう事をクラスで生徒同士で用語使って説明し合ったりしているよ。」

と説明すると、「え!?それはクレージー笑!!言語学者にでもなるみたいだな笑笑

と言われたりした事もある。
全く正論だと思う。

「あー、そういえば私。本を読むのは好きで今でも本の虫だけどむかし英文学の授業が苦手で成績はとっても悪かった…。あなたの話を聞いてたら、そんな事思い出しちゃった……。」

と言われた事もある。

冷静に考えれば、私も読書好きで幼少期も字を読めるようになるのが早かったけど国語の授業は嫌いだった。
問題集を解く間に問題を覚えてしまったのでそのとうり選んで成績が良かった事もあるけど、別に苦痛でしかなかったしバカバカしくて退屈だったし嫌いだったのをちょっと思い出した笑。

ただいまだに、こうやって文章を毎日書いても苦痛ではないし活字を読むのも好きだ。

変な成り立ちの文章を読むと、めちゃくちゃ違和感あるけれど特に文法用語を使って説明できるわけではない。ただただ、変だと分かり自然じゃないのを感じ取るだけ。
名詞と形容詞がこう。そして助詞がこうなってるからこの日本語は変だと説明できるわけではない。やれと言われても自信はないしやりたくもないし考えたくもない。

それを英語のネーティブスピーカーに当てはめたら、英文法を知らなくても自然と使っている事実は何も不思議なことではない。

音を聞いて真似してみる。本を読んで、成り立ちを知る。そして見慣れてくる。
感覚で自然と身につけば、余計な説明は本来はいらないだろうと思う。

その音が自然で違和感がないから正解とすぐ分かるはず。

私自身、英語を英語で考える事が自然にできるようになってからは説明できないけどこの文法は変となんとなく分かりそれが正解だったという機会がどんどん増えてきた。そして今では文法の事を考えなくても会話では口から自然と言葉が出る。

だから、自然と文章を読むスピードも早くなり英語で話す際も瞬発力がつくようになるという経験をちゃんと味わってきたといえる。

英語脳で英語を使える人間になれば、英語を使っている間は英文法の事なんて全く頭になくなるのが本来の姿だと思う。

英文法がこうだからこう言ってとか組み立てていたら、ああいうスピードでネーティブスピーカーが話せるわけはないのだから…。

机に向かって法則を暗記してばかりいるのがどれだけネーティブスピーカーとかけ離れたものかは安易に想像つく事である。

英語は勉強して身につけるものという考えを一旦捨てて、慣れるものだと意識改革をするべき人は多いと思う。

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