映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
Amazon プライムに最近追加された、スパイダーマンの新作を観た。
今回のスパイダーマン、今までトム・ホランドが出演してきたシリーズとはかなり雰囲気が違う印象を持った。
スクール物でティーンエイジャーがワチャワチャする、言ってしまえばファミリームービーみたいな雰囲気が今まではあったように思う。楽しい雰囲気でこれはこれで好きだけど、今回は違ったピーター・パーカーを見せてくれる。
彼の憧れの存在、アイアンマンことトニー・スタークと関わり乗り越える事が多かった彼は人として成長し今回の映像でそれを見せてくれている。
そして、この映画はスパイダーマンシリーズを追いかけてきたファン達にとってドクター・ストレンジが加わる事で大サービスがあった。
アクションと映像に加え、こんなサービスもありしっかりとしたメッセージも感じられる。
見所満点になっていて、とても良い!
作品全体から感じた事は、正義と悪の見せ方!
敵は時として味方になり、その逆もあり得るのだ。マルチバースの観念から、人の多面性を見せていて考える部分は多い。ヒーローは時として悪になり、その逆さえあり得る。多元宇宙から考えれば存在なんて大して大きくはない。小さいともいえるが、少しの行動で未来が変わるともいえ決まらない不確実性がある。
彼は、ドクター・ストレンジに次元を操ることを頼み、自分の存在を委ねる。その流れが胸を打ち感動した。
今回の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、ソニーとマーベルの歩み寄りも非常に感じられよかった。
知っている人は知っていると思うが、ソニーとマーベル間はスパイダーマンの権利をどちらにするかでしばしば揉めている。ストーリー性から、届けたい作品が上手く融合した感があり、関係性に希望が持てそうなそんな気が私はした。
スパイダーマンは悪いヒーローなのだろうか?そう単純に決める事は出来るわけはない。
片方の都合から報道する事はどれだけ悪い事なのか。。
バイアスをかけたりレッテルを貼る事は辞めなくてはいけないとのメッセージ性も感じる。
マスメディアの情報コントロールによって、どのようにでも見せる事ができてしまう。そんな世界は広がっているといえる。
スパイダーマンこと、ピーター・パーカーは彼の想いを伝える事が出来るのか。今後の活躍が楽しみになる終わり方だった。
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