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他人と比較する事の弊害

英語を上達させようと思う人は、こんな風に喋りたいなと思う自分との比較対象がある人がほとんどだと思います。

でも、比較する事の弊害をちゃんと認識している人はそんなに多くありません。

気付けば、ネーティブスピーカーの英語を聞いて憧れてこんな風に喋ってみたいなと思ったり、または日本人で上手に発音して喋っている人を見てあんな風に出来たらなと思ったり、、

それは、ある意味自然な反応ですがこの他人を良く見ているということには悪影響も多いんです。

この悪影響として、自分と他人を比較することがあります。

だから、今日は他人と比較する事の弊害について書きたいと思いました。

他人と自分の違いを比較する事で、もちろん良い事もあります。

英会話であれば、上達させたければうまく喋る事が出来ている人の会話の運びを良く見て真似してみる必要があります。

あー自分はいつもこんな言い方してるけれど、この人の言い方は良いなあ。

あっ、こういう時はこう言うんだ!上手く言葉が選べない時も多いけどなるほどね!

これも比較の一種ですよね。それでいて、自分の能力向上にも非常に役立っているポジティブな例です。

しかし、ここで忘れてはいけないのは憧れの対象はあなた自身ではないということです。

あなたと憧れの対象は全く違います。

性格も環境も歩んできた人生も…

どれだけ頑張ろうが、あなたはその人にはなれないという事。

それに一部分が見えているだけなんです。良いなと思っている部分があるから憧れてお手本対象になる。

感情の説明をするとそこが好きな訳です。だから、かなり美化されていて感覚で見出す可能性が高い訳です。

人の脳とはそういうもので、“好き”を感じるのは脳から快感物質が出る為です。それで、かなり論理的な面がバカになります。IQが100以上下がる人もいるんですよ!!これは科学的にわかっている事です。

全てが良く見えて、悪い部分が見えなくなる人がいます。恋は病と言うのはそれ所以です。

これを頭の片隅に置いておくのと置かないのでは大きく違います。

もし、この恋のメカニズムを頭に置いておかないとどうなるか。。。

英会話でお手本になるような喋り方の人を見つけた→素敵だな!(恋と同じような状態)→真似して自分に取り入れよう!!(+)→(間違えて文法エラーがあったり、場違いの発言を対象がした)→(恋の状態なので)脳が麻痺してしまっていてそれに気づかない→そこまで真似してしまう(ー)

となる事もあり得ます。

全てが良く見えてしまう事は起こり得てしまうんです。

あくまで英語習得中であれば、良い所を自分で取り入れるように冷静に考える必要があります。

それにあなたはその比較対象ではないので、性格も微妙に違う。

あなたらしく英語を喋る事が最も大事です。
それはあなたの感情や人生をどう言葉にのせるかと言う事になります。

決して同じではありません。

人も動物の一種です。群れをなす事で生き延びてきた一面もあります。ある意味、好きという感情が動けば同化したい気持ちが起こるのは自然な反応ともいえます。

例えば力が強いなどの能力がある人が他者を引き連れ従えました。ただどんな人々が生き残ったかといえば個が知恵を振り絞り出し合って変化に順応した集団です。

一人に従いみんなが真似するなんて集団は脆いのです。

だから冷静に、個々の良さを見て評価して尚且つ自分も客観的にみる必要があるんです。

なんでも当てはまるけれど英語の喋り方一つとっても、この人の喋り方が至高なんてものはないんです。

あなた色に対話できる事を心がけるのが正解

さて、もう一つ真似しながら英語を練習している時に相手と比較する事で悪い事もあります。

それは、自分の至らなさが気になるという点です。

真似しようと思う人は、あなたより良い部分があるから選ばれています。

だから、実力が上の部分があるはず。たださっき書いた事と繰り返してしまうので書きませんが全てが完璧ではありません。

それにその人だって最初から英語が使えていたわけではないし、色々巡って辿り着いています。

練習する上での比較対象の人が出来ても、あなたはあなたで自分なりの英語使いになる道を作れば良いんです。

その過程で、憧れ対象に出会っただけ。そして、あなたは自分で想像する以上にその比較対象を美化している可能性が高いということを頭の片隅に入れておく必要があります。

最も悪い例では、いつも比較ばかりしてその人に近づけないと分かるといちいち落ち込んだり自分はダメなんじゃないかと悲観したり決めつけがちになる人がいる点です。

そういう人は途中で挫折しやすいんです。

素敵と思う人からは参考にする程度に留めておくのが大切です。

あなたはあなたなので、過去の自分と今の自分の比較する事の方がよほど大事。

人の良い所を見つける能力は良いのですが、一生あなたはその人ではないためにいつまでも自分が出来ないのではと思うばかりです。

何故って、自分の実力が上がっても探せば自分にない部分を能力として持つ人が必ずいます。

だってそれが人です。

自分にない良い部分を他人が持っている。それは極々当たり前の事。

他人に近づきたいと思えば思うほど自己肯定感は上がりませんし、自信は出来ません。

それは永遠に満たされない事実です。

あなたが憧れる誰かも、持っていない部分や欠点はあるんです。

ひょっとしたらその人から見たら、あなたの中に何か羨ましい部分があるかもしれません。

他人の良い部分は参考にして、自分を比較対象にしなければいつまでも達成感は得られずポジティブな気持ちになれません。

ポジティブな気持ちでなければそれは何をするのにも伝わりますよという話です。

特に会話では言葉以外の雰囲気もコミュニケーションに大切。英語力よりも大事な部分です。

他人と比較する事の弊害を考え、自分自身を比較対象にする事を意識してみる事が重要です。

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