DV相談の対応の現状について聞いてきた(山口市男女参画共同センター)2021年2月4日
市の条例を作るのに、現状の対応はどうなっているのか、という状況の把握があった方が良いかと思ったので、DVや家庭内暴力に関する相談などを扱ったところに質問をしてみました。
2021年2月4日。
あらかじめ電話で予約をして、時間を取ってもらっていました。
お時間いただきありがとうございます。
質問したこと
・DV加害者側が相談する行政サービスはあるか。
→ない。
(私の質問の意図)
加害者側も、突発的に暴力を振るってしまった場合、やってしまった感があるのではないか。そういう自己反省があって、どうすればいいのか、と、気づいたときに、相談する行政サービスがあれば、暴力の蔓延の抑止力になるのではないかと思う。
・市のDV相談所の、こうして話を聞いてくれる人は、精神科か何かの専門家?
→専門家ではない。何も知らない一般の人よりも、少し知識を持っている。
(私の質問の意図)
家庭内暴力という複合的な要因原因で引き起こされる見えない暴力を、
当事者の話から因数分解して、客観的に見ることができる訓練、または、専門家から研修を受けている人が相談員になっているのかどうかをたしかめたかった。
現状、浅い暴力から深刻な暴力まで、内容がどうであれ窓口が一つ。
中には、少し知識がある、という程度では、判断できない事例もあるのでは?
現状、極端な事例の対応か、相談するだけの対応、という「右か左か」のような判断しかないようだったので、
間のグラデーションの部分を補うスタッフの人が必要かと思ったので、現状、行政サービス内でいるかどうかの確認。
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質問はほかにもしましたが、あまり必要ではなかったかな、と思ったため、ここでは省略します。(相談件数は1か月にどのくらい、などの質問)
まとめ
話している中で気になったのが、
「相談する側の説明力で、対応が変わってくる可能性がある」ということについて話したこと。
口がうまかったり、なんでもかんでも人に取り入る話力のある能力を持っている人と、
説明したり、話したりするのがやっと、という人では、同じ事象でも聞く側の対応も、それ相応に幅が狭くなるのでは。
話をする側の話力や印象で違ってくることが問題では、と思いました。
現状、当事者が言葉や話で伝える方法しか、DVの行政サービスはサポートがないようです。
サポート案を考えている
私の案としては、暴力を振るった側と振るわれた側双方に、チェックシートのようなものを用意して、それも活用することを考えています。
客観的な見方ができて、レベルチェックのように、チェックが多ければ、問題は深刻だという判断が、当事者も、判断する公正な立場の人もできる。
こういう暴力は、感情が含まれて客観視しずらい部分もあるという思い込みでこれまで手が付けられていなかったのかもしれませんが、時代も新しくなっていく中で、DV防止法もできている。
どんな暴力も暴力に変わりはない。家族であっても、一線を越えることは日本では人権侵害になる。
ということを始めていくことが必要だと思います。
それでも一線をこえてしまったり、精神的に耐えられないのであれば、従来の離婚や法的措置、接近禁止命令などを適用すればいいのだと思います。
関係が崩れすぎていての修復は、難しい場合も多いでしょうし。
私のやりたいことは、その限界を超える手前の段階で苦しんでいる人たちをサポートするものになります。
人間だから、だれでも完璧にこなすことなんてできずに、怒鳴ってしまったりすることもあるかもしれない。
そして、傷の浅い時に、自分を客観的に見るという加害者側のサポートがあると、どんなに被害者側は安心できるか。加害者側も、自動的にどんどんエスカレートせずに、暴力を積み重ねずに済む。
そういうストッパー的なシステムが必要なのでは、と考えて、どう作っていけばいいのか、と考えているところです。
安心して誰でも家の中で暴力に怯えずに暮らすことができることを目標に、条例づくりを進めていこうと思っています。
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