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【レポート】「第3回 私の大切な書籍交換会」(2023年10月7日・8日開催)

 こんにちは。三宅町政策推進課の松田です。
 今回は、MiiMoで活動されている住民の方がイベントレポートを書いてくださいましたので、ご紹介します。

 MiiMoには図書フロアという部屋があります。
 今回の住民さんとはMiiMoが完成する前から、「三宅にこんな図書館(室)があったらいいな」ということを、町と一緒に話し合っています。

 レポートでは、図書に熱い思いをお持ちの方々が中心となったイベントについて書いて下さっています。
 どうぞ、ご覧ください。

「私の大切な書籍交換会」って?

 厳しかった残暑がようやく落ち着いた10月の始め、MiiMo図書運営委員会(以下、図運とします。)で「第3回 私の大切な書籍交換会」を実施しました。

 このイベントは、「第1回初夢かなえたろか」企画(※)で大賞に選ばれた、町民Uさんの夢を実現するところから始まりました。

(※)「初夢かなえたろか」企画とは
 三宅町やMiiMoでやってみたいこと、チャレンジしたいことを募集し、MiiMo運営委員会で選ばれた夢については、MiiMoが全力で応援する企画です。(以下、「初夢企画」とします。)

 読書家のUさんは沢山の書籍をお持ちでしたが、終活を意識するようになった頃から、多数の蔵書をどうするか悩んでおられたそうです。「捨てるのは忍びない、誰かに読んでもらえないか」という思いを持たれていたところ、MiiMoの初夢企画を知り応募されました。

 大賞に選ばれたのが本に関するイベントということで、私たち図運メンバーが協力して、2022年3月に「私の大切な書籍の交換会」を開催しました。
3月半ばの週末を受付日として交換したい本をMiiMoに持ってきてもらい、図運で整理、翌週末に「○○さんの本棚」として会場に並べて持ち帰ってもらう、という形式です。
 ただし古本を処分するだけの場にするのではなく、書籍交換を通して町内外の人が集い交流することが大切だと考えました。そのため本を持ちこまれた方には、大切に読んだ想いを次の方に託す気持ちを込めて、栞にメッセージを書いて本に挟んでもらいました。一方、もらう方には、元の持ち主へのメッセージを書いてもらうようお願いしました。

記念すべき第1回!

 読書家にとって、本は自分自身を形作っていたもの、といっても過言ではありません。古本屋やフリマアプリで売る方法もありますが、人によっては「本を売る」=「魂を売る」ように感じて抵抗のある方も少なくないようです。そんな想いの方が交換会に足を運んで下さり、居合わせた人同士で話が弾み、「断捨離に」「終活に」と本を持って来られても、別の方の本を読みたくなり「結局か片付かないわ」と笑いながら皆さん持ち帰られていました。
 「良い取り組みね」「またやってほしい」との声もあり好評だったことから、同年秋に第2回、そして今回の第3回と、開催しました。

そして今回は

バラエティ豊かです
看板発見!

 今回は18名の方から138冊の本が集まり、来場された方それぞれが素敵な本に出会い、持ち帰られていました。残った本は古本募金として「チャリボン」に送り換金、日本図書館協会に寄付しました。
 また残念ながら寄付対象外の本は、再生資源として活用できるよう、リサイクルに回させてもらいました。

 大切な本をお持ち下さった皆様、本当にありがとうございました!

 ただし、好評頂いているイベントも3回目を終えると、反省点も見えてきました。

・ メッセージのやり取りで交流を促しているが、直接顔を合わせる方法はないか? 
・「本を出した人が本をもらう」という「交換」にこだわってきたが、ニーズが一致していないのかも? もっと欲しい人を受け入れても良いのでは?
・受付日と持ち帰り日、MiiMoに2回足を運ぶのが大変で、イベント参加をためらう方もある様子。

 これらの反省点を踏まえて、リニューアルしてまた開催できればと考え中です。次回は2024年秋を予定しています。ご期待下さい!

第三回 私の大切な書籍交換会 記録

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