見出し画像

RadioNote第8回 「一等賞のお菓子」「ふとんの中でおにぎり食べる。」の裏話

2022年の1月がもう終了してしまいました。1ダースの鉛筆を1本使ったと捉えて「頑張ったな自分」と思っているMiiLuです。

12本入りのクレヨンの赤色を使ったと捉えると、2月は別の色を使わないといけません。何色を使って、どんな絵を描こうか。なんだか、心機一転して頑張れそうな気がしてきました。


さて、早速ショートショートの裏話を書いていきます。今回は1/31、2/1に投稿した「一等賞のお菓子」「ふとんの中でおにぎり食べる。」の裏話です。

ネタバレになってしまう恐れがあるので、先にショートショートを見ていただいた方がより楽しめます。


1/31 「一等賞のお菓子」

記念すべき15作目。1月ラストのショートショートは、ちょっぴり悲しいストーリーになりました。

今回も「ランダム単語ガチャ」というサイトでキーワードを2つピックアップしました。

今回のキーワードは「和菓子」「一等賞」。なんだか広げやすそうな組み合わせですね。


シンプルに「和菓子が次期干支の座をかけて競争する」という設定も思いついたのですが、今回は却下。いつか作るかもしれませんが。

もっと単語について考えてみると、「和菓子」は年配の方のイメージ、「一等賞」は子どものイメージがあります。そこで子どもと祖父母 (今回は祖母に絞りました) の関係性を、これらのキーワードに絡めればドラマが生まれると思ったのです。


より深掘りするために、これらの関係をクロスさせて考えました。つまり、「和菓子」は子どもにとってどんな存在か、「一等賞」は祖母にとってどんな存在か。

子どもは洋菓子の方が好きだろうし、祖母は一等賞の孫にはご褒美をあげたくなるだろう。そうなると、「祖母は一等賞のご褒美に和菓子をあげるが孫はあまり嬉しくない」という設定が自然と出来上がりました。

あとは、どう書くとよりドラマチックか、主人公は孫か祖母か、オチはどうするかなどを考えて、このようなショートショートになりました。


案外難しかったのが「方言」です。一応鳥取や島根の言葉を意識したのですが、かなり精度が悪い。読みにくい箇所、方言間違いがあったらぜひ教えてほしいです……。


2/1 「ふとんの中でおにぎり食べる。」

記念すべき16作目。2月の1本目だと意識してしまい、いつも以上に悩みました。

この日は朝3時くらいに目覚めてしまったので、朝5時という意味のわからない時間に投稿しました。1時間くらいで仕上げました。

「ランダム単語ガチャ」でキーワードをピックアップしたところ、「ツナマヨ」「病み上がり」が出てきました。

「病み上がり」といえば、体調が悪いときのふわふわした感じが想起されました。そこで、今回は夢の世界を書いたような、支離滅裂な文章を作ってみようと思いました。


ただめちゃくちゃな文章を書いても、誰の共感も得られません。そこで、今回は主人公のプロフィールを細かく設定して、支離滅裂な文章でもなんとなく情景が見えるようにしました。

夢の世界は、最近の無意識的に見たものが登場しますよね。なのでプロフィールの他に、最近の出来事や見たものも羅列しました。

これらを先に決めたことで文章のトーンがはっきりし、とても書きやすかったです。いつもより、口調や語彙に迷うことが少なかったです。


当然一番悩んだのは、寝落ちして支離滅裂になっていく部分。夢の中は現在形で書いた方がいいのか、句読点の数は不均一の方がリズムが崩れて夢っぽさが出るか、などの工夫 (葛藤) を凝らしました。

読みやすさとのバランスが非常に難しく、多分そのバランスは上手くいっていません。それと、現実から段々と夢の中に移行させるのもスムーズでないかもしれません。こればっかりは書いていく中で身につけるしかないのかなと思います。日々精進。


書き終わったのが4:55。そのあと5分くらい悩んだのが「タイトル」です。ひと目見て、それはどんな文章なのかがバスッとわかるものにしたいのですが、なかなかこれが難しい。

  • 夢っぽさがあるけど「夢の中を書いている」とはわからないもの

  • 主人公のキャラクターや文章の空気感がなんとなく伝わるもの

この2つを満たして、さらに「読みたい!」と思ってもらえるものじゃないと、『良いタイトル』とは言えないのです。もっと良いタイトルを思いつかれた方がいれば、こっそり教えてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?