AIの果実を味わいつくせるのはいつまで?

その昔,OSが乱立した時期がある。
・BeOSなんて,もう誰も知らないかなぁ・・
今よりもっと自由に,いろんなOSをコンピュータに入れてみて,
その可能性を愉しんだものだ。
もちろん,トラブルも多くて,ハードディスクをまるごと再フォーマット,最悪の場合,コンピュータがお釈迦なんてこともあった。

AIについても,今はそんな時代のような気がする。
Chat GPTに始まり,今では,Perplexityで優秀な言語モデルを選んで使える。(絵が下手な私でも,いい感じでイラストが描けちゃう)
質問の仕方を「プロンプト」として工夫し,それ自体に特化したAIもある。
私自身,自分の仕事に特化したAIをいくつも愛用するようになった。

今のところ,AIの個人使用について,モラルはあるが,大きな制約はない。
基本的に自由だ!
モラルのアップデートは常に必要だが,現行の法を犯さないように注意すればよい。(おそらく,国が「放置プレイ」を決め込んでいるのだろう。)
今こそ,恐れることなく果敢に挑戦し,可能な限り味わい尽くしておきたい。
おいしそうな果実は手が届くうちに,一口は食べておくべきだ。
ーーー
「最後にモノを言うのは使う者の知恵と勇気ってことかね?」
「それと根性だ。」(機動警察パトレイバー)
ーーー

でも,近いうちに,国レベルで個人のAI使用に統制をかけてくるだろう。
おそらく「個人を守る」と口先で語りながら,既得権をもつ大国の思惑が優先されるに違いない。
・政治も経済もみんなそうだから。

おそらく,経済力で使えるAIの優秀さが異なってくるだろう。
まだはじまりに過ぎないが,既にそれは始まっている。
年間契約するかどうかで,同じAIでも使える機能は大きく違っている。
AIデバイドの始まりだ。
あなたは「勝ち組」にいるだろうか?ーリスクがあるのは当然だよ。

それでも,今は契約に必要なお金は年間数万円程度。
これくらいなら,個人や零細企業でもなんとかなるかもしれない。
でもきっと,年間数億円でスーパーコンピュータや量子コンピュータの速度で処理し回答するのも出てくるだろう。
そうなると,経済力のある組織しか使えなくなり,AIデバイドがさらに拡がっていく。
今のままAIが進化すれば,それは2030年までには来るかもしれない。

我々は,AIのユーザーだ。
車のように,その必要性と経済力に応じて,AIがラインナップされるといい。
そうすれば,自分の未来のために節度をもってAIを使えばよいようになる。
居酒屋で,「来年には,このAIがほしいなぁ」と語る日がくるのかもしれない。

でもそうなったときには,いろんな規則にがんじがらめになっていて,AIの面白さは半減してしまうだろう。
役に立つから使うだけになってしまう。
規則のなかで遊ぶってのは,安全第一のお子様な話だからね。

もはや高速道路で車の限界を試す時代ではなくなった。
(残念だが,やっちゃだめ)
同じように,AIもそうなるだろう。
だから今こそ,
AIに何ができるのか,
自分のどこを伸ばしてくれるのか,
自分の何を壊してしまうのか,
自分を縛るあらゆる鎖を解き放って,
思いつく限りのことを試しておきたい。


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