Swan Lakeを見に行きました
いよいよ、アメリカンバレエシアターにて「白鳥の湖」を見に行きました。
どこの国でも超人気プログラムで白鳥の湖。今回はずっと気になっていたBOX席というところで見に行ってみました。
日本でバレエを見るとなると1万円は覚悟のうえであることが多いですが、海外の場合は細かく席の優劣がついており、あんまり見えないけどSORRY的な席は30ドルから入ることができます。
ちなみにダンサーさんの息の音すら聞こえそうな席は300ドル也。(笑)
今回私は安いBOX席というものが気になり、見えないかもしれないけれどと思いながら1人で見に行ってみました。
ちなみにこんなものも。
「パトロンランゲージ」！今でこそバレエは高貴でお上品なイメージがありますが、実は一時期風俗的なものになってしまったことがあるのです。ルノワールのバレエレッスンはあまりにも有名ですが、実はお金持ちのおじちゃんがお気に入りの娘を吟味している絵なんですよね。
BOX席に着くとこんなものがセットされていました。はて、これは何？
白鳥の湖はちょっと思い入れのある作品でもあります。
BOX席から見える世界は結論として悪くはなかったです。でもバレエをあまり見たことがない人はやはり王道席から見た方がいいかなと感じました。ところどころ見えないシーンもあったので…。
ここからはバレエ好きな私の感想になります。
白鳥の湖って、色々なパターンがあってバレエ団ごとに色々アレンジされています。例えば、私の大好きな（一応踊ったこともある！）スパニッシュの踊り（第3幕）。ロットバルトの手下として描かれるものもあれば、ただのパーティーの余興、花嫁候補、各国の外交官たちとしても扱われるケースがあります。その解説は特に何かに書かれているわけではないので、妄想で決めるしかないと思うのですが…。
黒鳥登場シーンから、さっと暗転に入ってスパニッシュが始まる場合は恐らくロットバルトの手下のイメージが強くなるような気がします。
ABTの場合は暗転が入らなかったので、手下ではないような気がしました。
マリンスキー・東京バレエ団などは暗転が入ったこともあって、ちょっと手下感あり。（私の感想です）手下感の方が個人的には好きです。
第4幕の終わり方も色々あります。
黒鳥のバリエーションも2パターンあって、私は結構王道ではない方が好きなのですがABTは王道。32回転あり。
この日の黒鳥はケガしていたのかなぁ。多分・・・24回、ダブルなしでした。最後の降り方も「あっ！危ない！」というのをこらえた感じでした。でもやっぱり素晴らしい。絶対に滑らない根性も黒鳥さを感じました。
白鳥の湖には色々な説があります。実は白鳥と黒鳥は同じ説。女性の持つ純粋さと計算高さを描いた説。だから同じ人が基本的には踊る。これを知った時はちょっとシビレました。それにしても白鳥は美しくて儚げなのに、王子を誘惑して、最後は小バカにする黒鳥を演じ分けるダンサーさんは本当に素敵。色々な人の配役を見てみたいものです。
ABTのダンサーさん達はみんな背も高くて手足が長いので、最後第4幕ロットバルトと戦うシーンでは強そうで、絶対勝てるやろ！って感じでした(笑)最近だと谷桃子バレエ団の白鳥の湖を配信で見ましたが、それより強そうでした。ロットバルト、すらっとしててかっこよくてちょっと弱そうだし。谷桃子バレエ団の今井智也さんのロットバルトも「これ、日本一かっこいいロットバルトじゃん！」なんてつっこんじゃいましたが。
BOX席から見るバレエはダンサーさんたちの表情がとてもよく見えました。山田ことみさん、すごく楽しそうに踊っていて見入ってしまいました。かわいい。
5年前くらいに一糸乱れぬマリンスキー（ロシア）の白鳥の湖を見に行ったんですよね。もう１mmもずれていない。まさに白鳥の湖でした。
ABTはあのロシアの1mmのズレがない、とはまた違ったような気がします。でもとにかく第1幕なんか心から楽しそうに踊られているので、見ていてとてもいい気持ちになれます。
道化の衣装、すごい
まずは安い席からスタートしてみるのはどうでしょう！
30ドルで正面席がおすすめ。
白鳥の湖はバレエ初心者でもとても楽しめるみたいです。
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