④ 彼は住所を絶対に教えてくれない

初デートからしばらくして、彼と二人で会うようになった。
1ヶ月か2ヶ月に1度のペースで。

彼と私は、電車で1時間ほど離れた所に住んでいた。
めちゃくちゃ遠い訳でもないけど近くもないか。

彼は家の場所を絶対に私に教えなかった。
だいたいの場所は、周りの友人に聞いて知っていたが、彼の口から教えてくれることは絶対になかった。

「なんで教えてくれないの?」
なんて言おうものなら、
「めんどくさい女だな」と本当に心の底からめんどくさそうに言われた。
「教えたら、おまえ来るだろう!?」
と言われてから、私は彼に住所を聞くのをやめた。

絶対に来て欲しくないことだけは分かった。

大抵の普通の人ならここで
「彼は実は既婚者では?家庭に妻子がいるのでは?」
と仰る。

残念ながら、彼は普通ではない。
ある意味、彼が既婚者で私が彼の浮気相手であるとしたら、全ての事に説明がついて納得出来る。

2ヶ月に一度しか会ってくれないこと、家の場所を教えない事、飲食代など全部私に払わせること、知り合いがいそうな場所には私とは絶対に近寄らない事、などなど。

彼が何故そのようなことをするのか分からず苦しんだ。

ちなみに、彼は社宅で母親と二人暮しをしていた。
兄弟がひとりいて、遠方に住んでいた。
母親と暮らしているというのは、T氏(彼の友人)に聞いた。
実際に彼の家に行き、母親に会った事があると。

実際に彼自身に、「家を教えないってことは、結婚しているの?家に誰かいるから?」と聞いた事があるが、
「家には母親しかいませんよ。私は結婚してないですよ。それは確実だ」
と言った。

この5年後、偶然彼の家に行くことになるとは知る由もなかった。

次回は、彼がくれる不思議なプレゼントについて書こうと思う。
それでは。

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