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#014自閉症児の習い事の探し方♫ピアノ編①


自閉症に限らず
障がいのある子に合うような

習い事を探すのは
いろんなイミで
本当に大変ですよね。

でも。

我が子にも何か役立つことを習わせてあげたい!

と、思うのが親心。

・自閉症児がピアノを習い始めたきっかけ
・どのようにサポートして10年続けてきたか
・ピアノを通して感じた成長とメリット

についてシリーズで書いていきたいと思います。
 

ピアノを習い始めようと思ったきっかけ


「Kくん音感いいから、
ピアノとかバイオリンとか、
音楽を習ってみたら
いいんじゃない?」と

3人くらいに言われたことがありました。

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・元ピアノ講師をしていた娘の幼稚園のママ友
・娘二人をヤマハのピアノレッスンに通わせているママ
・療育時代のママ友


え?そうなの?

私はどちらかというと
センスがない方なので…
Kの何を見てそう感じたのか
「??」でしたが。

客観的にそういう意見を言ってくれた方が3人いた、というところが心のどこかにひっかかっていました。

ほとんど友達とかかわらず
ほとんど言葉を発しないKが
何か楽しめる場所があれば…

という思いで、アンテナを立て始めたのがKが6歳の頃でした。


Kにも通えそうなピアノ教室はないかな?


最初にヤマハのグループレッスンを見学した。

とても素晴らしい内容でした。

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が…

みんなきちんと
椅子に座っていた。

(この時点でムリだと思った)

先生の指示を聞いて、
待つ時は順番を待って

自分の番が来たら歌ったり、
楽器を鳴らしたり、
それはそれは
素晴らしいレッスンでした。

妹には出来そうだけど…

多動で、話し言葉での理解が
難しいKにはこのレッスンに
ついて行くのはムリだな、
と感じました。

何かを身につけさせたい。

というより

Kが楽しく通える場所があれば…

と、考えていたので…



個別の配慮を望むのは難しい。
他のお子さんの迷惑になりそう。
障害児枠なども特になかったので…
残念ながらヤマハは却下となりました。

なるべく「障害児枠で探す」ではなく

ワケありな子も見てもらえそうな
ピアノ講師の方にお願いしたい

というスタンスで探していました。

 

ついでにお願い


そんな時。

幼稚園に通っていた年長の妹が
仲のいいお友達と一緒に

「ピアノを習いたい!」

ということで、
個人の先生にピアノを習うことになった。

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そしてピアノの先生に。

自閉症の8歳(小3)の
兄がいるのですが、
一緒にレッスンを
お願い出来ませんか?

と、お願いしてみる。

普通のピアノの先生なので

「自閉症のお子さんと関わったことがないのですが…」

と、先生もさすがに
不安そうでした。

特に大きな成長を求めず、
可能な限り保護者も協力し、
楽しく過ごせればそれでいい、
というスタンスで。

こちらの必死感が伝わったのか
(面倒くさい人だと思われたか…)

「うまくいくかどうかわかりませんが…」という条件で(なかば強引に)レッスンを引き受けてもらうことが出来ました。

今思い返すと、断る余地がないほど、私の圧が強かったのではないかと思います(^^;

先生、ありがとうございます!

ピアノを弾いている映像を見せながら

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「K、ピアノならってみる?」

と、聞くと

「みる」

オウム返しです。

わかっていないのかな?

と、思いましたが

嫌がらなかったので、とりあえず始めてみることになりました。

出来るかどうかは、
やってみなければ
わからないからです。

ダメだったり、イヤがったり、
うまくいかなかったら、
またその時にどうするか
考えればいいと思いました。

何か可能性が広がれば、
という一心からでした。

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どこにきっかけが転がっているか、わからないものですね。

注:今は生徒の募集は
されていません
(2022年7月現在)


障がい児のサード・プレイス

家庭、学校、
それ以外で自主的に選ぶ

自分の居場所。
第三の居場所。
本人が楽しめる場所です。

放課後デイサービスなどは
人が多すぎて苦手だったり。
いくつか通ってみましたが…

「イヤ」

とか

「行きたくない」

とか。

言葉で伝えてくれたら
どんなに楽だろう?


と思いましたが。

ザ・自閉症のK

オウム返し以外には
言葉を発しませんでした。

なので。

その前後の様子を注視して、
本人にも確認しながら。

結局、放課後デイは
続きませんでした。


音楽に〇〇は必要ない。


「楽しい?」

と聞くと

「楽しい」

と言うし。

「楽しくない?」

と、聞くと

「楽しくない。」

と言うし。

オウム返しばかりで。

Kが何を考えているのか
さっぱりわからず。

視線も合わないし、

まるで宇宙人のようでした。

そこで一つ気づいたのです。

音楽に言葉は必要ないのでは?

と。

耳は聴こえているようだし
音楽は情緒的にもよいのでは?

と、思ったのです。

なので。

送り迎えが大変でしたが
なんとか10年。

続けて来られました。


結局は〇〇


先生も人間であるということ。

技術力より、何より。

信頼して我が子を
お願い出来そうな先生か。

それに尽きると思います。

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ポイント①

喋り方が穏やかな方

Kはキーキー高い声や、
早口等は苦手のようで
拒絶感を示します。

ポイント②

「どうしてわからないの?」

ではなく、

「どうやったら伝わるかな?」

と、いう思考の方だと
望ましいですね。
 

ポイント③

ほとんど言葉を発しないKに
わかりやすい言葉や
それ以外の方法で、
Kの理解度に寄り添った支援を
行ってくれそうな方。
 

ポイント④
障害児としてではなく、
一人の個性を持った
人間として向き合って
下さる方。

この人、本当は
面倒臭がってるな…


とか、Kはその辺、
微妙に感じ取ります。
誤魔化しが効かないので。

正直、やっかいです…

私も、初対面の直感で
だいたいわかります。

「この先生ならKをお願い出来そう」

ファーストインプレッションは間違いではありませんでした。

ピアノ歴10年になり、
今は11年目に入りました。

まさか10年続くと
思わなかったです。

ちなみに。

今でも楽譜は読めません
絶対音感ってやつ?

今年の秋(2022年11月予定)の
ピアノ発表会に向けて、
練習にもスパートが
かかってきました!

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次回、どうやって自閉症児のピアノレッスンを行っているの?編


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Kの芸術活動や自閉あるある等
インスタグラムに載せています。
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