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結局娘は19歳までに10本の歯を抜いた。

もう少しで終わる娘の歯列矯正のことを時系列で書き留めておきます。

私も夫も「歯」に関して楽な思いをしていません。
私は歯並びが悪く、いわゆる「八重歯」。
4本の親知らずのうち、1本は横向きで生えてこないよと言われていました。
夫も下の前歯は3本。
1本足りません。

怪獣の歯が生えてきた!

娘は歯の成長が意外と早い子でした。
幼稚園児の時に、上の前歯の乳歯が抜けました。
しばらくすると、抜けたところから歯が生えてきました。
大人の歯が生えてきたねー!と喜んでいました。
でも、なんか形が違っていました。
ギザギザしていて、厚みのある歯でした。
それにちょっと大きい
「怪獣の歯みたいだね!」と娘。

歯医者さんに行って診てもらったら、
「これは過剰歯ですね。抜きましょう。」
かじょうし。初めて聞きました。
過剰な歯、ですって。
抜く前に、レントゲンを撮りました。
すると、
「もう1本、上顎の中にありますよ。」
なんだろうか、余計な歯が2本あるの?
「上顎の中の歯は、紹介状をお渡しするのでそちらで診てもらってください。」
大学病院を紹介されました。
夫にこのことを報告したら、
「そういえば、俺もいらない歯が生えてきて、小さい頃抜いたっけ。」
早く言ってよーーー!

1本目の歯を抜く


生えてきた怪獣の歯は、意外とすんなり抜けました。
お医者さんに、
「根っこまで抜く歯ってあまりないから珍しいですよ」
と抜いた歯を見せてくれました。
立派な歯。
こんな小さい口の中で、こんなに大きな歯があったなんて。
娘は歯を抜くにあたり、あまり痛みも感じなかったようで、
(先生の腕がよかったんだと思います)
当日もその後も痛がることなく過ぎていきました。
でももう1本、抜かなければなりません。
紹介された大学病院へ行きました。

2本目の歯を抜く


大学病院はいつも混んでいて、予約時刻はあまり関係なく長い時間待ちました。
幼稚園の年長さんの時だったかなぁ。
先生は、口腔外科の先生で、子供の扱いにとても慣れた先生でした。
大学病院だけあって、研修医が常に4、5人、娘を取り囲んでいました。
何度か診てもらって、いよいよ2本目の歯を抜く日。
上顎を切開して抜かなければなりませんでした。
その日は大変でした。
切開して、歯を抜いて、切開したところを縫い合わせる。
その施術は、娘がトラウマにならないといいなと思うような状況でした。
研修医の先生が両脇から娘を押さえつけ、絶対に動かないようにしていました。
そりゃそうです。動いたら大変です。
娘は大泣きで、パニックになっていました。
泣いたまま、大きな口を開けながら、男女の若い学生数人に押さえられて施術を受けました。
縫合まで無事にすみ、痛み止めを処方されて帰宅。
その日は親子共々、ぐったり、ぐっすりでした。
その後は全く心配なく回復しました。
子供はすぐに傷が治ります。
すぐにご飯を食べることができるようになりました。

前歯が生えてきたけど。。。

しばらくしてから、本物の永久歯が生えてきました。
今度は私が見ても正常な前歯の形でした。
二本の前歯が出てきた時、気になることがありました。
斜めに生えてる。。。
1本1本の歯がとても大きくて、あー娘も私と同じように八重歯になってしまうのかなぁと思って見ていましたが、私は斜めには生えてこなかったぞ。
しばらく様子を見ていましたが、気になったので歯医者さんに診てもらいました。
先生は、
「気にしている部分が分かりません。」
とおっしゃいました。
え、どう見たって斜めに生えているんだけど、、、。
「斜めに私は見えませんけど。」
と先生に言い切られてしまいました。
私も娘もずっとお世話になっていた歯医者さんだったので、斜めなことは気にしないようにしました。
他の歯も生え揃わないと、分からないな。と思いました。
しばらくそのまま、様子を見ることにしました。

歯列矯正の無料相談へ行く


小学生になってからは、毎年学校で歯科検診があり、その度に
「歯並びに問題があるので、歯科医に相談してください」
とお手紙が来て、診察を受けた事実をお手紙に記入して学校へ提出しなければなりませんでした。
斜めになった前歯も気になっていたので、お友達に紹介してもらった歯列矯正歯科の無料相談に予約しました。
娘の周りのお友達は、結構な割合で小児矯正をしていました。
だから娘も怖がらずに矯正のお話を聞こうと思ったようです。

予約した歯医者さんは女性の先生で、口の中を見ていただき、今までのことをお話しした後、説明を受けました。
小学3年生の娘に対してとても丁寧に説明してくださいました。
詳しくはレントゲンを撮ってよく確認しないと矯正の方法を決められないとのことでした。
でもレントゲン撮影は有料で、歯列矯正には保険が効かないので5万円かかりますと。
でも一度撮影して料金を頂いたら、今回矯正に踏み切らなくて時間が経ってから矯正をすることにしても、その時のレントゲン代は頂かない、と。
悩んだ結果、レントゲンを撮ってもらうことにしました。

レントゲンの結果

後日、レントゲンを撮るために来院しました。
色んな角度からたくさん撮影されました。
撮影結果から、歯列矯正の説明を受けました。
まず、親知らずが4本ともしっかりスタンバイしているとのこと。
そのうち1本はちゃんと生えてこないかもしれない、と。
これ、私と一緒でした。
親知らずは矯正していく間に抜くことになる。
また他の歯も、矯正しながら抜歯することになるかもしれない。と。
結論は、
「今、始めてもいいし、大人になってから始めてもいい」
とのことでした。

とっても悩みました。
お友達が矯正しているのを見ていて、娘もやりたがっていたこと
子供のうちに矯正した方が、傷が治るのも早いだろうし、綺麗に揃うのも早い。

それでも説明で気になることがありました。
抜歯。それも親知らずもそれ以外も。
親知らずを抜歯しながら矯正、となると、矯正の期間が分からないってことになる。
状況を見てとなると、小学3年生の娘は今後何年間矯正しなければならないのか、今の時点ではわからないとのこと。
経済的なことでも、通院している間は矯正代を一括納入後、通院するたびにお金がかかるのだが、その目処がつかないってことになる。
娘の場合は、お友達の小児矯正と少し違うパターンかもしれない。。。

帰宅して夫と相談し、今回の歯列矯正は見合わせることにしました

ひどい歯並びに

成長とともに、しっかり大きな歯が生えてきましたが、
案の定、歯並びはひどくなりました。
上と下の前歯が1本ずつ、奥へ下がってしまいました。
相変わらず毎年の歯科検診のお手紙には、歯医者さんへ相談してくださいと
書かれていました。
娘も歯並びは気にしていて、虫歯にならないように丁寧に歯磨きをしていました。
そして、とうとう親知らずも生えてきて
口の中は、大きな歯がギッチリ。隙間のない状態でした。
前歯も出っ歯のように出てきていて、口呼吸をしがちに
娘は、いつか歯列矯正をする、と心に決めていたようです。

大学生のうちに

大学生になってから、具体的に歯列矯正の話をするようになりました。
以前相談した歯医者さんへお願いしようかと思いましたが、娘が一人で通院するには行きづらい場所にあったため、別の歯医者さんを探すことにしました。
娘は、大学生のうちがチャンスだと思ったようで、すぐに歯医者さんを探し始めました。
娘が探した歯医者さんは、駅前にあり全国展開もしている矯正歯科と一般歯科もある歯科医院でした。
そこへ相談をしにいくことにしました。

マウスピース矯正を始めることにした


その矯正歯科では、ワイヤーでの矯正とマウスピースでの矯正を扱っていました。
娘はマウスピース矯正を選びました。
食事の時に外して食べることができ、通う日数がワイヤー矯正より少ないことが決め手となりました。
でも、大変でした。
食事以外はずっとマウスピースをはめていなければなりません。
食事後は歯磨きをしてからマウスピースをはめ、装着中は水以外の飲料はNGでした。
マウスピースは1週間ごとに新しい型になり、少しづつ歯が動いていくことで矯正されていきました。

上2本、下2本、親知らず4本


矯正するにあたり、抜歯することになりました。
やはり歯が大きく、綺麗に並ぶことができていないとのこと。
まずは上の歯2本を一度に抜歯、その後下2本を一度に抜歯、そして親知らずを2本ずつ抜歯するのを2回、計4回の抜歯をすることになりました。
話を聞いた時には、めまいがしましたが、本人はこれで歯並びが綺麗になるのなら、と肝が座っていました。

合計8本。
抜きました。

一番最初に上の歯を抜いて帰宅した時には、泣いていました。
「痛すぎて電車内で泣いてしまったら、隣の人に大丈夫?って声かけられちゃったよ」
痛み止めは3日分。足りないかもと思って市販の痛み止めを用意しました。
抜歯したてのところに、透明なマウスピースをはめられて、血だらけでした。
でもマウスピースは外せない、と我慢していました。

それが4回、3週間から1ヶ月くらい間隔を置いて抜歯しました。
よくがんばったと思います。
親知らずを2本一度に抜いたときは、
初めの前歯の抜歯が辛すぎて、親知らずを抜くときは慣れた、と言っていました。

歯列矯正あるある


矯正中は、噛み合わせが悪い状態が続くので、まともに噛めません。
娘も食事は苦労していました。
なるべく食べやすく、柔らかい食事を用意しました。

マウスピース矯正の場合、間食ができないので、娘は痩せました(笑)。
ジュースもお茶も、飲むときはマウスピースを外し、歯を磨いてからはめなければならないので、面倒で、水しか飲みませんでした
マウスピースを装着している時間が長くなければ歯は動かないので、食べる時間も短く食べたらすぐに歯を磨き、装着。
それが今日まで続いています。
食べ歩きもできません。
外食時もマウスピースを洗う歯ブラシも別に用意して持ち歩きます。
マウスピースが新しくなる時が、一番辛かったと
それだけ、歯を動かしているんだ、と言い聞かせて頑張っていました。
歯を動かすのに圧力をかけるため、上下の歯に輪ゴムをかけて矯正していました。
その輪ゴムが口内であたって口内炎になったこともありました。

合計10本。

もう少しでその矯正も終わります。
綺麗に生えそろった歯を、毎回歯磨き時に見るのが嬉しいそうです。

マウスピース矯正では、歯が綺麗に並んでいく様子をシュミレーションした画像で確認することができました
辛くても、綺麗に並ぶんだから頑張る。とよく言っていました。

結局娘は、合計10本の抜歯をし、綺麗な歯並びになりました。
今は、夜間の保定と上の歯のみのマウスピースをつけて過ごしています。
あと、もう少し。がんばれー!

























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