カップヌードルの自虐的CMが誠実すぎる
最近カップラーメンのCMを見て驚いたのは、CMでこんなこと言っちゃうのねというその衝撃的な内容だ。ここまで自虐的なCMが過去にあったかというとそんなにないと思う。
そもそもわざわざ食べ物だよ、という言い回しがある食品の広告ってなかなか見ない。そういう意味では結構攻めている。
極めつけはカップヌードルHP内のこの記述。
カップヌードルは食べ物です。最初は乾燥していますが、お湯をかけると、小麦粉でできた麺とエビと玉子とネギと謎のアレがみるみる柔らかくなり、3分で特殊なラーメンみたいになるので、食べられるんです。しかも発明者はほぼ毎日食べて96歳まで生きたので、やはり食べられるのだと思います。無性にカップ麺が食べたくなったら、カップヌードルを選ぶのが正解です。なぜなら、一番売れているから。つまり、ヤングにぴったしコンなカップヌードルを買ってください。お願いします。伊勢海老はさすがに入っていません。出典:カップヌードル HP
正直すぎだよ、とツッコミたくなるような表現が満載である。特に、食べられることを3回も強調して書くのをみたら、あっぱれとしか言いようがない。
発明者が96歳まで生きた話を持ってきて、カップヌードルを選んでくれ、というのもシュールな展開である。最後のところも正直で切実な思いが伝わってきて、泣けてくる。
たまにはいいじゃないと伝えるCMは数多くある。カップヌードルも今までのCMはどちらかというとそういう系統のCMが多かったのではないか、と思う。
ただ、現代の日本人に多くの類似商品から選択してもらうためには、誠実さ、や正直さが必要だという認識に至った結果、こういうCMが生まれたのではないか。
あと、同じカップヌードルでも、たまにはいいじゃん、をそのままどストレートに表すCMもある。一見矛盾している日清のプロモーション戦略だが、売り上げNo.1だから為せる技なのだ。
参考
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