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真冬の東北三県めぐり①〜旅の再開〜

旅に出る理由とは…

旅行好きの自分が、コロナ禍になって以来旅行を控えるようになってしまっていた。
それまでは年に2〜3回どこかしらに旅行や登山をしていたものがぱったり止んだ。
旅は誰かと行って「おいしい」「きれい」「しあわせ〜」を声に出して言いたい人間なので、誰かと旅行する決まったサイクルを失ってしまうと、次のきっかけを見つけるのがなかなか難しかった、というのもあった。

きっかけはなんでも良かったと思うし、今思えば自分でつくればよかっただけなのだけど。
あまりごはんを食べないでいるとお腹が空かなくなってくる…みたいな感じだったのかもしれない。
くるりの歌『ハイウェイ』を思い出す。
理由なんて何一つなくてよかったんだなぁなんて。

…そして、きっかけは突然やってきた。
職場の休憩中、談話していたらカレンダーが目に入り
「ここの4日間…できたらお休みもらいたいですっ!」

口から勝手に言葉が出ていた。
何も決まっていないのに、である。
ただ、瞬間的に旅に行きたいと思ったのだ。

普段から、仕事のお休み希望に関しては無茶苦茶なことを言わないようにしていたので、言われた側の人は唖然としていた。
でもその珍しさになぜだか心打たれた(本人談)そうで、ありがたいことにお休みをもらうことができた。
それだけでなくて、予約取れたかまで心配してもらえちゃう優しさ。もうお土産奮発しちゃおう。

見たことのない景色

それから声をかけて女3人旅となり、旅先色々悩んだ末に冬だし東北の雪景色を楽しもう、ということに。
青森〜秋田〜岩手の3県を跨ぐ旅へ。

いざ青森に着くと吹雪並みの雪。
雪が目にもマスクの中にも入って笑う。

冬の東北は最高でした。
奥入瀬渓流は新緑や紅葉が人気で、私も一度は行ってみたいと思っているけど雪景色も素敵。
太陽が出るなかで共に雪が降ることで、雪がきらきらして見えたり、山並みや渓流の雪景色を楽しめて、行けて本当によかった。

奥入瀬渓流を泳ぐ白鳥たち
氷瀑ライトアップツアーで照らされる氷の柱
マイナス2度でも笑いながら写真を撮ってます

そして温かい人たちとの出会い。
感動したのは、奥入瀬渓流で夜に開催される氷瀑ライトアップツアーの、ガイドのお兄さん。

人を楽しませよう、いい景色を知ってもらおう、という気持ちが滲み出ているだけではない。
なんと当日は猛吹雪の状態(1日の積雪40センチ)で、みるみると新しい雪が積もっていくなか、ひとり先頭でスコップ片手に雪かきして足場を作る。
ライトアップされ、みんなが感動してる傍で、今度はせっせと雪の階段を作っている。
とても大変だろうに…と見るとすごく楽しそう。
むしろ今日は最高ですねと笑っている…!

そのおかげもあってか、マイナス2度でも不思議と寒さを感じなかった。私も「最高だー」と笑ってしまった。

この旅行を通して、旅はたくさんの発見と楽しみと出会いがあって、やっぱり心の栄養は必要だなぁ…とぽっと火が灯った。私の旅に出る理由は常にあった事を思い出す事ができた。

来月は沖縄の離島に行ってきます。

遠くにうっすら見える岩木山

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