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秋のお恵み

美味しいもの好きの人たちに囲まれて、ありがたいことに美味しいものをいただけることが増えた今日この頃。いや、前いた職場でも食べ物のお裾分け、しかも美味しかったからって理由だけでいただくこと結構あったな。食べることが好きっていうのが私の顔に書いてあるか、身体から滲み出てるのかもしれない。。

思えば、あまり人に褒める言葉をかけない父親に、自分の性質について最も褒められたことは、人から何かを貰った時の喜び方が本当に喜んでいるのが伝わって良い。ということだったかもしれない。
そう言われた時は一瞬どういうこと?と少し苦笑いしながらも、父は真剣に褒めてくれているようだったのでありがたく受け取った。今もその時の言葉は覚えている。
実際のところ世間的にはもっと遠慮するのが正しいのかもしれないし、喜びを全面に出すのは少し恥ずかしいことなのかもしれないけれど、これあげようという瞬間に自分のことを思い出してくれたのかと思うと嬉しくて、考えるより先に顔が喜んでしまうのだ。きっと、普通はちゃんと遠慮した方が良いと思い始める年頃だったので、父親はそのままで良いんじゃないかと遠回しに教えてくれたんだろうと今は思う。

先日はクラスの人たちに手作り梅酒や、実家で採れた野菜をもらった。突然の贈り物にやはり遠慮が出る前に思わず言ってしまっていた。。
「ありがとう!何にしよう〜週末はポトフかな?」
結局週末まで待ちきれずに全種類使ってその日の晩ご飯にした。テーマは「秋のお恵み晩ごはん」。
野菜は素材の味が楽しめるよう余計な手を加えずに、その野菜が一番美味しく食べられる切り方を考えてみたりして。しばし野菜をみつめる。
生栗→栗ごはん
人参→塩麹のポトフ
さつまいも→蒸し野菜(バター乗せ)
梅酒はロックで。
大切に育てられた野菜や梅酒は、甘くて瑞々しくてびっくりするほど美味しかった。

お礼の写真を送ったら、野菜の切り方を一番褒めてもらえた。こだわったポイントを即座に見抜いてくれるところはさすがとしか言えない。ありがとうのお礼がちゃんと伝えられた気持ちがして、またさらに嬉しい気持ちになれた。

ごちそうさまでした。

ーー今度ちらし寿司作ったら持ってくるねっと言ってくれたクラスメイトに、また喜びを伝えてしまった。
楽しみにしてるけれど、期待感が伝わらないよう気をつけようと毎日気を引き締める今日この頃でもある。
そういうところは気をつけないといけないな、とたまにはちゃんと思ったりする。

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