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卒業

来てほしくない日がついに来て、何もかもが一瞬で過ぎていく。4年という時間の中の出来事も、式典も、その後の大好きな人達との時間も。お母さんの着物と袴を着て、限られた時間の中でより多くの時間を一緒に過ごしたくて、写真を撮りたくて、袴とスーツで着飾った大勢の中から探して、私が何より感謝を伝えたい愛しすぎてるあの集団は、相変わらず楽しくて、久しぶりに会う子もいる中でなんの違和感も無くて、誰と居るのも居心地が良くて、家族で、一人、一人と、去っていくのが寂しくて、何回別れようとしても身体は動かないし、涙は溢れてくる一方で、伝えたいことがあるのに声が出なくて、実感が無くとも時間が経って思い返すと、もうあの子と会うことは一生なかったりするのかって急に寂しさが襲ってきたりする。もっと話せばよかったなとか、最後に話しておけばよかったなんて、ちょっと後悔したりしてる。式前に書き始めた手紙はあまりにも実感がなさすぎたのと書き始めると感情がぐちゃぐちゃになってまとまらないから式後に書こうということで今、書いてるのだけどダメだこりゃ、泣きすぎて目がシパシパする。あのラブすぎる今朝まで一緒だった集団全員と私がありがとうを言いたい人達へ。書きながらたくさんの素敵な人に出会えたなと改めて気づく。たくさんの才能も見て、たくさんの人生に触れた。特に私にとってこの4年間で出会った人達は生きるうえで必要な人たちだった。挨拶だけをする仲も、少し話したことがある仲も、存在だけを知る仲も。知るべくして知ったと感じてる。お互いに影響しあって、刺激し合い、幾つもの感情をシェアしたり、たまに起こるズレだって今思えば良いものだった。出会った一人一人がその人ですら抱えきれていないほどの魅力を持っていて、それはその人その人の周りで絶えることなく流れて、ある時にはグラデーションのように柔らかくゆったりと太陽に照らされた水面みたいに変化して、色んな色を見ることができた。あまりにもカラフルで、でも全く騒がしいと感じない色達。しっかりと自分という人生を生きている人達ばかりで誰と話すのも居るのも楽しかった。それぞれがそれぞれという太陽で自分も光りながら周りをも輝かせてた。暖かさと優しさとタフさとストイックさと繊細さを持った人達。そんな人達の中で授業だけじゃなく、いろんなことを勉強できて、なんて幸せなのって。私もだけど今年は夢を叶えるために自由に生きる人もいれば海外へ旅立つ人やもう既に旅立った人、もう1週間後には新しい環境で頑張る人達。いろんな道があるのを直に感じた。まさかこんなに泣くとはね。いつの間にか一人一人に愛情を持ってて、みんながそれを溢れさせた昨日と4年間。大学は人生の夏休みだなんてよく言うけどだからこそ出会えて学べて気づいたことがわんさかある。何よりみんなに出会えたことが1番。世界一と使うのはあまり好きじゃないけど昨日は世界一幸せ者だと感じながらみんなを見てた。大好きだ、出逢って、たくさんをくれてありがとう。また、連絡先持ってる子は連絡させてくださいな。みんなは私にとって水とか自然とか映画とか本とか音楽とかやからたまに会わなきゃ枯れちゃう。

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