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身の下相談にお答えします 上野千鶴子

東大の入学挨拶で上野先生を知り、上野先生が紹介した『彼女は頭が悪いから』を読んだ。今まで自分が”女”として生きてきたことにそこまで意識してはいなかったけれど、”女であること”というのは無意識的に押し付けられて、それを演じている自分もいるかもしれないと強く感じた。『彼女は頭が悪いから』は読むと心が濁っていく感じがするから、もう一回読むのは正直しんどいけれど、感想文を書いてどんどん本を手放していきたいと思っているから、頑張って読んで、アップロードはしたいと思ってる。

今回は、『身の下相談にお答えします』を読みました。

新聞に載せられていた記事をまとめたもので、特に性的なものに対して答えていらっしゃいます。
感じたこととしては、人間はこんなにも多いのに、悩みに関しては似たようなことになるんだなと。昔、恋愛をもっとしたいと思っていたときにゴマブッ子様の『あの女』ブログを読んでいたんです。(懐かしい。時々あの女になってるなって気をつけないととは思うのに、できてないこともあると気付いた、今日) その時にも、いろんな悩み相談が寄せられてくるけど、悩みの本質ってそんなに大差ないなと思っていたんですね。大抵は自分より相手に求めすぎてしまう。自分に自信がないから相手を縛り付けておきたいとか。自分が何かに熱中していて、相手放っておける心の余裕があればあるだけ、相手を自分に熱中させられるのではないか。という自分なりの解釈だったんです。

今回のこのお悩み相談を見てもそう。

結局は自分が自分の人生をどれだけ楽しめるのか??ということで悩みって解決していく、というか、自分の人生を楽しめていれば、悩む時間がなくなっていくのではないかということなんですよ。

上野先生は不倫という言葉を使わず、婚外恋愛と呼ぶのですが、そこに嫌悪を抱いている投稿があったり、人間の受け取り方って様々だし、そこに嫌悪を抱くのであれば寄らなければいいものをって思ったり。自分が嫌悪を抱くものに対して吊るし上げられれば、それはさぞかし気持ちがいいものかもしれないなとも思ったんですよ。ただ、それは本当に正義なのか?多様性を認めない社会になってしまうのではないか?と思ったときに、今後の日本の危うさと、心許なさを感じて、次世代を残すということにめちゃくちゃ恐怖を覚えました。昔はもっと多様性が認められていなかったよという声も聞こえてきますが、先進国でありながら、こういう状況であるということに不安を覚えるんですとだけ軽く補足をしておきます。

最後の章がとても印象的で、それまでは人間関係に対しての質問だったり、他人に対しての事柄が続くのですが、「人生とはなんぞや」という問いになります。自分が今、どういう人生にしようか、どういう方向で生きて行こうか悩んでいるからだと思いますが、人生の成功とは?容姿は必要なのか?など色んな疑問に対して痛快に答えられていて、私もこういう芯のある強い女性になっていきたいなと一つまた人生観として学ばせて頂いた1冊になりました。


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