一日2500円
久しぶりに母に会った。
秋刀魚がとにかく食べたかったという母と、近くの食堂へ行って秋刀魚を食べた。
何度も何度も繰り返し秋刀魚が食べれたと喜んでいたので、よっぽど食べたかったんだと思う。
料理は得意じゃなく、家事もあまり得意じゃない。
そんな母だが、『食』に関するこだわりは強く、旬のものを小さな頃からちゃんと食べさせてもらっていた。
季節ごとの初ものも、ちゃんと「今年初だね。」って言いながらいただく。
そんなふうに育ててもらった。
お昼を済ませて、実家でゆっくりしながら栗まんじゅうをいただいて世間話をする。
物事をかなり斜め上から見る、若干?感じの悪い癖で政権について語る。
この辺りはもう、聞き流すに限る。
陥没した町の話になる。
「一人あたり一日4000円の補助金が出るんだって。Miiちゃん家だと4人だから、16000円だよ!お宅は貧乏なんだから、陥没したほうが助かるんじゃない?」
なんてことを仰るのやら。
まあ、いつものことだ。
「金が無いのは首が無いのと一緒。Miiちゃんが決めたんじゃけ、別に知らんけど、よおそんな甲斐性なしと一緒におることよ。」
これが母の口癖だ。
4人で一日2500円。
これがお弁当も含めての我が家の食費。
まあ、言われても仕方ないか。
でもね。
お金がこんもりあって首がグルグルまわったとしても、それぞれが好きなことしたり時間がバラバラだったりで滅多に家族が揃わない豪邸よりも、四畳半の部屋で川の字で寝るから布団を畳むのも大変で、自室が無いって文句言いながらも、泣いたり笑ったりしてる我が家が意外と好きなんだよねぇ。
でも、これまたそんな事言っても、
「はっ。私はお金のほうがいいね。」って言われるに決まってるから、言わないけどね。
おんなじDNAなんだけどなぁ〜。笑
今日のお弁当は、
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