気まぐれな起承転結(小説)

#2
その声があまりにも大きく、私の眠気は床に転がったように情けないものへと変わった。

転がっていったのは眠気だけではなく、誕生日に買ってもらったシャーペン、筆箱の中身にスッと馴染むハサミ…

意識を取り戻したように下へ下へと吸い込まれていく文房具たちを見るのは初めてだった。

それを私は、虚しい気持ちで見ていたのではない。むしろ、この文房具を使う意味について考えが巡るようになっていった。

#小説 #初めての小説 #想定外のストーリー #物書き

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