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見えない星座


風を感じて思い出す匂いがある

通い慣れた駅を降りて思い出す場面がある

海を見ているともう一度だけ会いたくなる人がいる

夜空を眺めて思い浮かぶ顔がある

永遠を願って叶わなかった恋がある

どれも私にしか知り得ないひとときたち。

海を越えてみたくなる

夜空を飛んでみたくなる

どんな日でもいいから明日を迎えたくなる

知らない何かに触れてみたくなる

そんな願いもまた私だけの人生だ。

喜びも悲しみも経験して、
多くを得ても尚求め続ける。
自分が自分で在れることを望む。
なんならたまに他人を幸せにすることすら望む。

それを喜びに感じたり、
情けなく感じたり。
あまりにも身勝手に、
生きている。

どこまでいけども手を伸ばす


生きる時間全てを
学びに変えようだなんて思っていない。
自分が特別な誰かだなんて思っていない。
大切なものを自分一人で
守り続けられるだなんて思っていない。
当たり前に明日も笑っていられるだなんて
思ってもいない。

寂しい人間だと、
わがままな人間だと、
強欲な人間だと、
哀れな人間だと思われてもいい。


その全てが真実でもあるし、
そこに自分が居るということ。
立派に生きることよりも
私が私を赦し愛することを始める。

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