見出し画像

出産したら死にたくなったママの話⑦〜入院編〜

長期入院患者さん達が入院している病棟は、
まさに檻のような感じでした。

剥き出しの汚れたトイレ、
床に布団をしいたような形で4人程が寝る
(詳しくは語れませんが、
実際発病前に仕事で行った病院の中にも
10人以上がひしめきあって転がるように寝ている病院や薬漬け?で寝たきりの患者さんばかりいたりと酷いものでした…)
患者さん達は叫んでいたり頭を壁に打ち付けていたり

まさか自分がここに…ととても悲しいような虚しいような気持ちでショックを受けました。
(家族にとってもこの光景はとてもショッキングなものだったようです。)

統合失調症に病名が変わり
ジプレキサをはじめ10種類近くの薬を飲みますが、変わった、よくなったという感覚はなく、

副作用から突然歩けなくなったり
(足が勝手に動いてしまい、小走りのようになり転けてしまう)
足がむずむずして眠れない
急にベッドから起きれない

自分の身体なのに、自分ではない
そんな感覚で
とても苦しかったです。

その頃は記憶を記録しておこうと
母にノートを買ってきてもらったのですが、
文字が思い出せず、手も震えて書けず
何も出来ない自分に絶望していました。

そんな入院生活での楽しみは
3度の食事と同じ病棟に居る患者さんとの交流でした。

(基本連絡先は交換してはいけない決まりになっていますが、そんな中でも唯一交換した友人の中には10年以上付き合いがあり、今でも互いに会いに行ききし合う友人もいます)

その後2度入院しましたが、いつもこの仲間との交流が入院生活の何よりの楽しみでした。

薬が何度も変更され
その度に副作用。

でも少しずつ薬が減り
周りと交流している様子や
穏やかに過ごしている様子から
やっと外泊の許可が出ることに。

久しぶりに我が子に会える嬉しさ
その一方で、自分を母親として認識しているのだろうか、そんな不安もありました。

そして外泊時、久しぶりに外に出た私は
また不思議な体験をするのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?