小6は想像以上に大人だった話

うちの末っ子の話。

3人目がついに小学校卒業する。
に、あたって、とても良いものを見たなぁと思ったのでメモしておこうかと。

子の小学校の保護者はどの学年も割と仲良しで、わいわいとお祭り感覚でイベントや係活動を楽しむ親が多い。
PTA制度は数年前に廃止。
それでもあった方がいい仕事やイベントはまだ継続されていて、何かしらの係についてくださいねっていう感じ。
ただ、レクにおいては、係不在の場合はその年度のレクは無し。
なので、小学校卒業最後の6年生にレクが無いなんて可哀想すぎるので、みんな面倒くさがるレク係に立候補している。
そして、レク係=卒業前後のイベント係でもある。

長男の時も、次男の時も、大体やる事は決まっている。
他の学年がそうしているように、先生へのプレゼント、メッセージカード、卒業後にみんなでお食事会。

ってやると、いつも生徒の中でも「先生に何かプレゼントしたいね」って計画を始める女子がいて、何となくやる事が被る。
でもまぁ、それはそれでいいよねって。


そして私にとって3回目の小学校卒業が近くなって、私は相変わらず6年生のレク係をやっている。
11月頃から卒業のアレコレをもう1人の係のお母さんと話し出す。
するとやっぱり、生徒の間でも何か話が出てるらしいよって。
じゃあ、別々にあげて子供達に同じようなメッセージを2回書いてもらうのも何だし、貰う方もアレ?ってなっちゃうし、一緒にやるのはどうかな?って。

そして、イベント好きな子を2クラスから4人ずつ誘って、「先生サプライズ計画」という親2人と子8人のグループが完成。
LINEグループも作って、10人で話し合い開始。

まず、みんなで集まってやる事を決めた。
場所は学校だとバレるので、もう1人のレク係の方の家。

そこでまず色んな事に驚き。
おしゃべり好きな子が自然と司会を始め、そこにあーでもないこーでもない、あれやりたい、これはどうかな?って子供達でちゃんと会議が始まる。
多数決をとって、役割を決めて、流れも決めて。
手が空いた子は渡したいお菓子ブーケをtiktokで調べたり、使いたい曲をYouTubeで調べたり、そしてそれを採用して、大人が何も言わなくてもどんどん決まっていく。
親2人は、なるべく口を挟まないよう見守るだけ。
我が子の成長も勿論だけど、あの小さかった子達がこんなにもちゃんと成長しているんだなぁととても嬉しくなった時間だった。

そして、何となく確認することはLINEでその都度確認。
大人2人のすることと言えば、必要なものを買い物に言ってお金を出すことぐらいだった。


最終確認のため、3月に入ってからまたみんなで集合した。
そこでリハーサルをして、プレゼントのお菓子のブーケをみんなで作る。
紙吹雪もする事になって急遽作った。
この時も大人2人はほぼ見守るだけ。
「毎回親が準備するの大変なのにあっという間に終わったね!」
なんて言いながらリハーサルの様子を動画に収めた。

毎回親が勝手に考えた事を子供にやらせて、子供達は先生に本当に伝えたい事を伝えられてたのかな。
やりたい事やれてたかな。
ちょっと反省した。
想像以上に何でもできて、何でも決められて、子供達の方が遥かに想像豊かで、どんどん素敵なイベントになっていく。
大人達だけならこうはならなかったよって。
兄妹3人目の3回目、最後にして、6年生ってこんなにしっかりしてるんだって実感した日だった。

子供達だけで考えた計画だからなのかわからないけど、みんなに書いてもらったメッセージカードはちっちゃい文字ではみ出そうなほど書かれたものがとても多かった。
今までであれば、しょうがなく書いたよっていうような一言のものも多かったのに。
メッセージカードを見た時に、一つにまとめて良かったなって改めて思った。

翌日、グループLINEに連絡が来た。
体育館でリハーサルしてみたいから教頭先生に自分達で頼みに行って、先生にバレない時間帯に体育館を使っていい事になったというお知らせ。
もうやる気満々!
そして今日そのリハーサルをする。
自分は見に行けないけど、無事に成功するといいな。
先生にバレませんように。

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