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手掌多汗症の手術後、20年間の苦悩①

学生時代の部活は
武道だったので裸足でした

試合の時は、足汗が酷く
コートに入る直前まで
タオルで足を拭いていたけれど
汗はどんどん吹き出してくるので
滑ったり、踏ん張って足腰痛めたり

その当時は暑さと緊張のせいなんだろうと
思っていました

社会人になって
受話器を握る手のひらから
ダラダラと汗が流れてきたり
伝票を書く時は、伝票がヨレヨレに
なるほど汗が垂れるので
ハンカチを置いて書いていました
(手書き伝票ってのが、時代を感じる)

その当時、タウン紙なんかに
手掌多汗症の手術ができる病院の
情報をよく見かけるようになり
相当悩んでいた私は、母と病院へ

手掌多汗症の手術で当時最先端と
されていたその術式は
脇と胸の辺りから内視鏡を入れ
背骨の側にある交感神経を
切断するというものでした

これにより、
切断した神経から上の汗は出なくなり
手のひらからも出てきません

その代わり、代償性発汗といって
切断した神経から下の部分に
少し汗が増える副作用が出る事があると
説明を受けました
上から出ていた汗の量の分が
下から出るイメージだと言われた気がします

神経の切断箇所は
確か神経の3番か4番といわれるところで
左右の脇を線でつないだ辺りです
左右、計6ヶ所に穴をあけ
日帰りで出来る手術です

少し汗が増えるぐらいなら
顔や手汗の悩みから解放されるなら
と、手術を決断しました
女優さんもやってる人多いんだよ
と言われたのも覚えています

その後、手のひらや顔からの汗で
悩む事はなくなりましたが
代償性発汗が、想像以上に酷くなり
特に暖かくなる5月ぐらいからは
そのストレスは半端ないものです

まるでナイアガラの滝のように
切断した神経からきっちり下の部分
ほぼ全身ですよね、、
汗が吹き出してくるのです

夏は、常に着替えを持ち歩き
1日に何度も下着も替えていました

グレーのシャツなんか着ていると
線を書いたように上下にくっきり
汗染みの境目が現れます
スーツのジャケットなんて簡単に
色が変わるぐらいの汗染みです
川にでも浸かってきたの?ぐらいの

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