さつまいもの品種と特徴
秋から冬にかけて旬を迎えるさつまいも。
さつまいもには品種が約60種類もあり、それぞれ特徴が異なります。
品種によって食感や甘みが変わるだけでなく、素材が活きやすい調理方法も変わってきます。
特に好みが分かれるのが「食感」です。
ねっとり食感とホクホク食感の2種類があります。
それぞれの特徴や品種により調理の仕方も変わるため、相性のよい料理も異なります。
一口にさつまいもといっても、さまざまな品種が登場しています。
そこで今回はそれぞれの品種の特徴や食味をご紹介いたします。
ぜひ自分好みのさつまいもを探してみてください。
さつまいもごはんや大学芋などのお料理には"ホクホク"、スイートポテトなどのスイーツには"ねっとり"がおすすめです。
作りたい料理にあわせて選んでみるのも楽しみ方の1つといえます。
安納芋
ねっとりとした食感と甘さが特徴のさつまいもで、焼き芋として売られることが多い品種。
焼き芋にするとオレンジ色の果肉から蜜があふれ出ます。
オレンジ色の果肉には、カロテンが含まれています。
時間をかけて焼くと、糖度が高くなり、クリームのような食感になります。
クリームのようななめらかさと甘みを活かして、スイーツ作りにもおすすめです。
紅はるか
滑らかな口当たりで甘みの濃い、ねっとり系のさつまいもです。
皮の紫色が鮮やかで、美しい見た目が特徴です。
「他のさつまいもよりはるかにおいしい」というのが名前の由来で、芳醇な香りを誇ります。
強い甘みにもかかわらず、後味はすっきりとしています。
干し芋にしてもおいしくいただけます。
シルクスイート
その名のとおり、喉ごしの滑らかさが特徴の、しっとり系のさつまいもです。
「安納芋」や「紅はるか」に比べると甘さは控えめで、上品でしつこくない風味をもっています。
収穫直後は粉質ですが、貯蔵中に熟成させると甘みが増すので、たくさん買って、長く楽しむことができるのも魅力の1つ。
紅あずま
ねっとりとした食感の中にホクホク感も感じられる昔ながらのさつまいもです。
加熱すると甘みが増すので焼き芋に最適です。
濃い黄色の果肉で見た目もよく、繊維が少ないので料理にも使いやすいさつまいもです。
鳴門金時
ホクホクした食感と上品な甘さが特徴で、焼くと甘さがにじみ出るさつまいもです。
生産地が多い西日本を代表する品種で、上品な甘さと見た目の美しさを兼ね備えています。
焼き、蒸し、揚げ、煮てもOKな万能品種です。
スイーツ作りにもおすすめです。
パープルスイートロード
中まで紫色で、甘みも程良いホクホク系のさつまいもです。
従来の紫色系のさつまいもに比べて段違いに味が良く、甘みもたっぷりの紫芋です。
しっかりお芋の味を感じられるため、焼き芋や蒸かし芋にしたり、紫色をいかしたスイーツ作りにもおすすめです。
さつまいもにも色々な種類があり、どの品種も甘くておいしいですが、購入するときは食感にも注目したいですね。
焼き芋やスイートポテトといったスイーツ系や、天ぷら、煮物、サラダなどの副菜、地域によっては味噌汁に入れることもあるなど、さつまいもは何かと使い勝手がいい根菜です。
ビタミンCや食物繊維、活性酸素を除去する働きがあるβ-カロテンを多く含み、栄養価が高いのもさつまいもの魅力です。
また、皮と実のあいだにはポリフェノールやカルシウムといった成分がたっぷり含まれているので、皮つきのまま食べるのがおすすめです。
さつまいもは品種によって甘さも食感も様々。
品種ごとの味わいを食べ比べてみるのもよいかもしれませんね。
ぜひ、いろいろな品種を試して、食感や甘みの違いを楽しんでみてください。