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人嫌いのすゝめ

タイトルに深い意味があるわけではないのだが、僕はけっこう人が嫌いな方だ。
といっても人間という種族を毛嫌いし、ほら穴に住んでいるというわけでもない。むしろ一体一での会話は自分の言葉も伝えやすいし、相手の考えていることや性格がわかるので、面白いなあと思っているくらいだ。じゃあ人の何が嫌いかといいますと、
まあそれは今から嫌になるくらい書かせてもらいます。
あと悪口がたくさん出てしまいそうなので、悪口の存在が耐えられない人は読まない方がいいのかもしれない。


僕が人嫌いを発揮してしまうシチュエーション、それは人混みの中だ。
スクランブル交差点であったり、電車であったり、スーパーだってそうだ。人がたくさん集まる所が僕は堪らなく嫌いだ。苦手じゃなくて、嫌い。無理。言い切ってもいいくらいだ。僕が東京を始めとする都会が嫌いなのもここからきている。
調べてみると「人混み 恐怖症」で検索予測が出るくらいにはポピュラーなものらしい。やはり僕の他にもこのように思っている人は一定数いるのだろう。
しかし、その検索ワードで飛んだ先で圧倒的に出てくるのは「広場恐怖症」という単語。これはどうやら、すぐに逃げられない場所にいるときに不安や恐怖を覚える症状のことだそうだ。
となると、僕の感じている症状とは少し異なる。ここで僕が人混みの中にいる時に感じていることを下に並べてみようと思う。

・気持ちが悪い
人がうじゃうじゃいて、さらにその各々が自由に行動し話をしているのが気持ち悪い。気味が悪く感じる。別に少人数を見ている時は何とも思わないのに、集まった途端に気持ち悪く感じるのは何なんだ。
恐らくだが、自分以外に物事を考え、自分で行動している存在が多すぎて、その果てしなさに恐さを感じているのではないだろうか。
他人というものは自分のように自我を持っていて(おそらく)、その自我に基づいて行動している。密集している見ず知らずの人間たちに僕は干渉できないので、自ずとその人間たちは僕と関わらないで自由に行動をするわけだ。だって往く人一人一人に「こんにちは!知り合いになりましょう!」なんて言えないし言いたくもないもの。
支配欲があるわけではないのだが、そのどうしようもなさが不安を掻き立てる。何を考えているかもわからないのに、自由に動き続ける人間という種族がいっしょくたになっているのが恐い。
「なんて素敵なことだろう。十人十色じゃなくて、百人百色だね!」
なんてロマンチックな事だと捉えられたらどんなによかったことか。

・イライラする
これもさっきと同じ状況、つまり見知らぬ人間がうじゃうじゃ集まっているときにイライラしてくる。
さらにその人たちが楽しそうにしていると余計にイライラがつのる。
ショッピングモールで仲睦まじく話しているカップル、騒いでいる学生などが代表的なそれである。なんでこんなに楽しそうにしてやがるんだ、と憎悪の心がメラメラと燃えてくる。ここでポイントなのが、
俺はこんなに辛い思いをしてるのに、、、というような自分の環境と比べるような怒りは出てこないところだ。
じゃあ何でイライラしてくるんだ、そんなやつの方が怖いよ。
とにかく、人間が人間らしく感情を豊かに表しているときに腹立たしくなってくるのだ。人混みの中に限るが。
一体どうしてなんだろうか、僕にもちゃんと人の心が備わっているはずなのに。性格が悪すぎて嫌になってくるよ。

上記の二つが、主に僕が人混みの中にいる時に思っていることだ。
さらに僕が人嫌いを発揮してしまう場所やシチュエーションを挙げてみる。

・東京
人が多すぎる、もし東京がエレベーターだったら重量のブザーが鳴りっぱなしだ。
しかもスレた奴が多い、自分はオシャレシティボーイですよって目をした奴らが蔓延っている。

・電車
これも東京が最たる例だが、満員すぎるって。こんなに世の中に人いたの?ってくらいパンパンに人が詰まっている。なんか皆余裕無さそうだし。それか目が死んでいる。まぁ楽しそうにされるよりかはマシ。

・ラウンドワン
パリピが多すぎる。しかもそれはもうアホみたいに楽しそうに叫んでいる。でも自分が行く時は楽しく運動してしまう。なんて自分勝手なんだ。

・温泉
裸の人達がうろついてて恐い。学生とかは特に騒ぎ立てるので腹が立つ。裸でよく騒げるなおい、裸だぞ。

・お祭り
浮かれた奴しかいない。断言するけどお祭りに行くようなやつは120%浮かれ倒している。当然楽しそうだし幸せそうでキツい。人口密度も尋常じゃない。東京と同じくらいキツい。目と耳をしまってしまいたい。花火が上がるお祭りなんてもう。
もうあの子のわたがしになりたい。

・飲み会
人が真の己を解放するための場。ルールもモラルもない。解決策として自分が酔うというものがあるが、出来なかったときは誰も話す人がいなく、すみっコぐらしをするしかなくなる。

・遊園地
僕は遊園地が大好きなのだが、それはアトラクションや作り込みの雰囲気が好きなだけであって、自分とスタッフ以外全員いなくなって欲しいと思っている。みんな浮かれ最高潮マックスボルテージだ。なんで絶叫マシンであんなに叫べるんだ。
あとパレードも見ない、席取りをしている人が目に入るから。

ぱっと挙げてみたが、もうぱっとの数ではなくなってきたので泣く泣く打ち切りとする。
きりがない、なんせ人が集まる場所全部が対象になってしまうから。
なぜこんな人間に育ってしまったのだ。普通と反比例して、年齢を重ねるにつれ対人耐性が下がっている気がする。

こんな長いネガティブ文章を読んでくれた人は大層心の広い人か、同じネガティブ人間だろう。
そんな優しい君たちに質問なのだが、これは色々な人によく出る症状なのだろうか。
ネットで調べてもピンとくるものが少なく、自分の中で納得する答えが欲しいというのが結論だ。
文章にしても解決しなかった。

noteが見るも見ないも書くも書かないも選べる静かで穏やかな場所でよかった。
じゃないと僕のこの気弱な叫びも人混みに掻き消されて聞こえなくなってしまう。

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