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マレーシアのインター校の教育:情報の取捨選択は必須技能

我が家の長男18歳は、ネットの情報を丸呑みする。
すぐに不安を煽られて慌てる。

娘16歳は、そんな兄に「ニュースソースはどこ?」
「一時情報当たった?」
「日本の翻訳文じゃなくて原文読んで」
と冷静にツッコミを入れてた。14歳頃から。

彼女に、なぜ、そんなことが出来るのかを聞いた。

選択科目でHistoryを取ったからだよ


※※※※※※※※※ここから娘の話
ニュースソースに関して、usefulとreliabilityをjudgeする問題がある。

「いつ」「どこで」「誰が」出した情報なのかを調べる。

発表はどこでなされたのかを見る。
発表者のbackgroundも。

これによって、プロパガンダである可能性、reliabilityをジャッジする。
戦時中に出していたら娯楽作品であってもプロパガンダである可能性がある。
戦後に戦勝国が出しているものもそう。なんでも。

報道写真には真実が映っているかもしれない。
でも、映ってないところにも真実はあるかもしれない。
また、その写真の記事には話者のbackgroundでは都合の悪いことは書かれていない可能性もある。
その報道写真がusefulであることと記事全体がreliabilityがあることは別問題
※※※※※※※※※※※※※

「そういう授業を経てさ、examではエッセイ書くわけ」
「お兄ちゃんはhistory習ってない。私は習った。それだけ」
どんな記事にもいくら信頼性が高そうでもバイアスはかかってるよ」
「それをどこまで信じられるかはその場その場で判断だよね」

…いちみさんざん北条氏、とかやってた私。

情報の取捨選択を歴史を通して学んだ娘。

そういう授業が受けたかった!!!!

「『いちみさんざん』もusefulではあるんじゃないの」
と慰められました。


情報の取捨選択は「これからの情報化社会に必須技能」と言われて久しい。
もはや「これから」ではない。まっただなか。

それを中学から娘は学べた、のは大きなアドバンテージだと思う。

「だからさ、ママ。ママはたまに『これどういうこと〜』って怠けて私に英語のニュース説明させるけどさ、自分でやるべきだよ」
「私が説明した途端に私のバイアスがかかってることをわかったほうがいい」

最後まで辛辣でした🤣

「海外インター校教育と日本の教育の違いって?」
そんな方にも、なるほどと思えるエピソードではないでしょうか。

ここまで読んでくださりありがとうございます。