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必要なのは「理想状態」じゃなくて、「突破口を見出すためのデータ」だったのか!

思い通りに行かないことを目の前にしたとき、ちょっと物事の捉え方を変えられるようになった自分に、「お!なんだかいい感じ!」と思えることが増えています。

例えば最近の朝。


アポが許されない日常生活

我が家の次女(小2)に同伴登校するようになって、1年4カ月が経過。

▼紆余曲折はこちら。
 執筆当時は手を離れつつあったものの、
 一進一退しつつまだまだサポート継続中。

手をつないで登校班とともに歩き、教室の前で心の整理に寄り添うこと数十分。ようやく教室に入った!かと安心して間もなく、お迎えコールが入ることも珍しくありませんでした。

ライターとしての仕事も、アポを取っての取材はなかなか難しく……いざというとき子供同伴を許していただける取材先やオンラインインタビューが中心になっていたここ1年。
状況を知る方が「在宅でもできる仕事でお願いしたいものがあるんだけど……」と相談してくださることもあり、本当に感謝しかない!

そんな状況だから、私は心の奥底に常にあるのが、焦り。
もちろん、子どもの成長と自立が一番大切。彼女の気持ちとペースに寄り添うことが大切だと頭ではわかっています。なにより、「行きたい気持ちと行きたくない気持ちが綱引きしていて、行きたくないが勝つまでに時間がかかるの」と本人がその葛藤を表現するように、本人も「行きたくない」わけではありません。
けれど、取材ライターでありたい私にとって、「他人との約束できない」がデフォルトになるのはかなりの障害。毎朝「ママと離れるのが寂しい、不安」とぎゅっとくっつかれるたびに、イライラは募る一方。1秒でも早くこの子と離れなくては。この子とすんなり離れられて初めて、私はやりたい仕事に手を伸ばせるのだ!!!!


いよいよ一歩踏み出せる!?

小2の2学期になった今。
ようやく少しずつその状況は改善されつつあります。

週の半分は自力で行こうとするようになりました。
まぁ週の半分は同伴するのだけれど、そこでメソメソしても一応昇降口に入るようになったし(時に強引に押し込んだり置き去りにすることもあるけれど(笑))、お迎えの電話がくることも、そういえばない!集団生活に疲弊して週に一度の6時間授業を過ごせなかったのに、2学期はちゃんと最後まで授業を受けて、暑さで顔を真っ赤にしながら元気に自力で帰ってきます。

実は1学期に、彼女と私の仕事の在り方について相談をしていました。

この話し合いから5カ月近く経過して今いましたが、彼女の通学が徐々に安定してきている今こそ、私ももう一歩踏み出していいのかも――。
そんなわけで、2月に面談して以来随時案件をご案内いただいていたものの、実際は一度も貢献できていなかった媒体の取材をお引き受けすることにしたのが先週のこと。

変化に弱い娘に事前には事前に説明しました。
(予め知らせてほしい、というのは本人の希望)

●月●日に都内で取材があるから行きたいと思っているの。
もし必要なら朝送ることはできるし、学校が終わるまでに帰って来られるよ。おみやげも買ってこようかな。
引き受けてもいいかな?

すこし不安そうだけれど……ひとまずOK!

別れの儀式をデータ収集の時間に

それでも当日、万が一「行かない!」モードが発令される可能性はゼロではありません。夫に念のためリモートにできないか、と相談したものの、あいにく都合がつかないとのこと。
(いや、神経質になりすぎ?でも、実際1件のアポを入れるのに、要はこれくらいの手間をかけてストレス感じているのが実態なのです😢)

こうなったら、絶対に行ってもらうしかないのか……

そんな気持ちはつゆ知らず、次女は相変わらず自分の気持ちに正直。
「今日は一人で大丈夫!マンションの上からお見送りして」
「今日は不安だから一緒に行って」

案件をお引き受けしてから取材までは10日間。
劇的に娘の状況が好転するとは思えない。
でも私、ちょっとでも安心したい……!

すると、私の中で小さなひらめきが。

「早く学校に投入する」のを目指すのではなく
「タイムリミットに間に合うか」のデータを集めればいいんだ!

いつもならなる早で昇降口前の儀式を終えたい!と、タイミングを見て離れようとしがちなのですが、この気づき以来「彼女のペースにゆったり寄り添った場合に、どれくらい時間がかかるのか」を意識してみるように。

すると、毎回8:05~8:10頃には別れられていることが判明。
ってことは、取材先に向かう電車まで、25~30分は余裕がある!
多分…多分最近の状況を見る限り、多少愚図られたとしても、これだけの時間があればなんとか対応はできるぞ!

さらにこの結果、今後別件をお引き受けするときにも、何時以降のアポなら検討できるかどうかも一段明確になりました。

もはや一か八かではない。
多分私、これからも取材に行ける!!

おしまいに

自分の力だけではどうにもならないシチュエーション。しかもそんな曖昧な状況が長期間にわたると、ついつい力ずくで解決を目指そうと思ってしまいます。
そして、その解決策が見つからないと「詰んだ」……と思いがち。

でも、無理に理想状態を目指すのが、現状を打破する唯一の方法ではないはず。現状を知るべくデータを集めることから始めればよかったのか!!

もちろん、娘には早く一人で学校に足を運んでほしいと思います。が、その状態を目指すことと、「私が目指す仕事ができる状態」というのは別の話だったんですね。

思い通りにならない状況にパニックになるのではなく、光を見出すために現状を分解できるようになった自分が「ちょっといいじゃん!」と思える。そんな朝を毎日迎えられていることに、ちょっとうれしくなっているんだよね、というお話でした!

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