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Book Review 「たくさん読むよりじっくり読みたい」

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たくさん読むより、じっくりと。 今すぐ役に立つことより、じんわり効いてくる言葉を。 ライター・矢島美穂がゆっくり楽しんだ本をレビューします。不定期更新。
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2024年3月の記事一覧

100人の一角で。昨夜、私が小さく泣いた話をしようか

昨日の夜は、青山ブックセンターに。ライティングの師と仰ぐさとゆみさんの、「本を出したい」出版記念トークイベントがあったから。 その中盤、あろうことか100人の参加者に囲まれて、マイクを持ちながら、人目も憚らず涙したのは私です。 そんなアナウンスで始まった今回のイベント。 「この仕事を選んだ理由の一つは、考えるのが好きだから」というさとゆみさんと、「大抵のことは考え尽くした」とサラリと言いきる編集のりりこさん。参加者からのボールを受け止めて、お二人の深くて広大な思考の海か

Book Review『本を出したい』~これはもはや「唯一性分析本」!

ライター・コラムニストの佐藤友美(通称・さとゆみ)さん。さとゆみさんが主宰する「東京道場」と銘打たれたゼミを受講し、烏滸がましくも、私も教え子の仲間入りをさせていただきました。 そんな師匠が、先日の最新の著書を出版。 その名も、「本を出したい」。 ――タイトルだけを見たら「自分には関係ない」と感じる人、少なくないと思う。けれど、それを理由にここで離脱したら、きっと損します。 確かに、「本を出したい」人にとっては、そのための着眼点やHowToを惜しみなく(いや、むしろ”