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子供たちを中退させるわけ

私の子供たちはこの田舎町にある私立カソリックの小学校に通っている。

オーストラリアは日本とは違い、私立の学校と公立の学校がほとんどの町に1つづつはある。大きな町に行けば私立のほうが多い。

日本のように満員電車に乗って、何時間もかかるところにあるようなら、私立になんか行かせないが、同じ町にあるのなら、教育制度の良い、保護者の意識の高いほうを選ぶのは必然だ。

今学期は、コロナの影響で学校が休みになることもなく、1週間目から順調に始まった。

いい加減コロナにはうんざりしている。

何も考えずに、メディアに振り回されてビビりまくっている人にもうんざりしている。

お店に行けば、入り口に必ず置いてある除菌剤。つけるもつけないも個人の判断のはずにもかかわらず、最近ではつけないと入店拒否の店まである。もちろんそんな店にはこちらからお断りだ。

幼稚園に通うような子供たちは、除菌剤をつけることが当たり前、むしろ大人が褒めるもんだから、「良いこと」と認識しているようだ。恐ろしい。除菌剤の裏の注意書きを見たことがあるだろうか。しっかりと、「子供に触らせるな」「目や口に入ったら『毒係』?のメディカルまですぐ連絡すること」と書かれている。

子供たちばかりではなく大人までもが、除菌剤を持ち運び可能な「手洗い場」として使っているようにしか見えない。

除菌剤はもはや「おまけ」だ。スーパーに行ったときに、おばちゃんが袋を『タダ』だから、いりもしないのにたくさん取っていく。そんな感じだ。店前に置いてある除菌剤は「タダ」だからたくさん除菌していこう。みたいな感じか。

看護師の友達が言った。「職場では手をよく洗わないといけないが、職場の液体せっけんを使うと、4回目には口の中が石鹸の味になる。だから、使わない。お湯で長く洗うだけ。」と。
つまり手のひらから吸収しているということだろう。私たちはこの『毒』になりうるものを除菌してると信じながら体内への侵入を許している。そんなことを考えずに、大人は子供にそれを使うよう強制している。

うちの子供たちは除菌剤を使わない。もちろん学校や幼稚園では使うよう指示されている。しかし、私たち夫婦は、ずっと子供たちに除菌剤を使うな。先生に怒られたら、親に使うなと言われている。と言うように言っている。幸い、怒られることはないようで、「自分は除菌剤は使わない」と言えば、じゃあ手を洗ってきて。となるらしい。


さて、そんな学校から、毎週届くニュースレターなるものが届いた。

学校で何が起こっているか、来週は何があるか、どの子が賞をとっただの、そんなことが書かれている。普段はまあ読んでいても楽しいものだが、今週のそれは違った。4ページほどからなるそれの1ページ目に堂々コロナアップデートと題して、コロナによる規制が書かれていた。

そこに書かれていたのは、「生徒がほんの少しでも、風邪に似た症状を見せた場合は、即座に下校させる」「下校させられた生徒や、風邪で学校を休んだ生徒は、コロナの検査を受けて、その結果が出てからでないと学校には復帰できない」と。

つまり鼻水が垂れようなら、即座に親が呼び出され、下校となる。そして、下校をしたら最後、コロナの検査ない限り学校には復活できない。と言う。

コロナの検査はどのようなものか知った上での判断か。
コロナの検査は長い麺棒のようなものを鼻の奥まで入れて、鼻の中の膜を採取する方法らしい。子供たちにとってはどれだけの恐怖かわからない。そしてその検査の正確性も信用性が極めて低い。

今、オーストラリアは冬で、冬に風邪を引く子供はどれくらいいるのだろうか。

風邪を引いて、熱を出すことはいいことだ。熱を出すことによって、体の中のがん細胞や、ほかの毒となるものを殺して、外に出す。体は本来、自分が生きていくために間違ったことをしない。熱が出るのは、それが必要だからだ。体の中に毒がたまっていて、それを体外に排出させるために熱を出す。にもかかわらず、体が正しいことをしたら、検査を受けないといけない。

これを、どれだけの親が受け入れるのだろうか。

少なくとも私と夫は受け入れない。それを読んだ瞬間に、ホームスクールと言う言葉がよぎった。

ニュースレターをもらったその日のうちに、校長にメールをした。もちろん日ごろの感謝を伝えたうえで、今回のコロナ規制に関しては納得しない。うちの子供たちには検査を受けさせない。強制するようなら、残念ながら退学させる。と言った内容のものを送った。

この学校は、NSW内に5校ほどあり、ヘッドスクールと呼ばれる学校は別のところだ。つまり、うちの子が通う学校が決めた規制ではない。ヘッドが行政から伝えられた規制を受け入れて、そうしただけのことで、うちの学校の校長には何の権利もない。

学校側が何もできないことは承知していたが、とりあえず私たちの考えを伝えた。そして返信はすぐにあり、やはり決まりなので学校側ではどうにもできないということだった。はなから私たちだけ特別免除してくださいと言う気などさらさらない。

私たちのホームスクーリングリサーチが始まった。

私の農家兼ホームスクールティーチャーとしての生活が始まるのも、そう先ではない。実は結構楽しみだ。


西野さんがズバリなことを言ってくれてました。


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