20181123

小中高と、わたしは恋愛ばかりしていた。
何か実りあるような関係を築く恋愛ではなく、携帯だけの関係だったり、授業と授業のほんの合間に、移動教室で廊下を通り過ぎていく隣のクラスの彼がこっちを見て手を振ってくれるのを楽しみにしていたり、何の用もないのただただ彼の膝の上に座って過ごしていたり、今となっては恥ずかしいこと極まりないのだけど。

最近になって気付いたのは、わたしは学校に行く理由をああやって作っていたのだな、ということ。学校という場所が、そもそもなんの役にも立たない場所だ、ということは小学生のころに思っていた。
出来る子だけがもてはやされ、テストなんて教科書なんかの同じ問題ばかりの丸暗記問題だし、ここに居る友達が決して友達ではないことを悟り、喧嘩は誰が悪くても両成敗されて不満しかなく。わたしは授業が終わったらいち早く教室を出て、よく一人で帰っていたのだけど、つまらなかったからああしていたのだなと、今になって思う。

小学五年生ぐらいで、幼いながらに人と付き合うということをした。わたしは恐ろしくマセていた。当時相手はなんのこっちゃ分からなかったらしいが付き合ったのだと最近聞いた、彼とはいまでも仲が良い。
彼と付き合ってから、一緒に帰りたくて、ちょうど同じ時間帯に教室を出るまぁまぁ仲の良いグループ数人と一緒に帰るようになった。
確か毎週火曜日の朝は、全校集会があって、背の順で彼が隣で、集会の間中ひとしきりコソコソ話ができるので学校に行くのが苦でなかった気がする。

学校では、わたしの好きなことやものについて教えてくれないから、わたしは好きな人を理由に学校に通っていた。好きな人に会えるのならば楽しいから、わたしは絶えず好きな人を作って、告白したりしなかったり、相手の気が大体惹けたな、と分かると満足して次の恋愛をしていた。当時そうやって振ったり別れたりわけもわからず嫌われた、と思った彼らには大変申し訳ないが、わたしの学校へ行く理由になってくれてありがとう。楽しかったです。

大学以降は、好きなことを学べていたのでそういうことはしなかった、と思う。つまらなかったわりに、学校で起きた出来事なんかはよく思い出してこうして書いているし、わたしの人生には違いないし、行っていてよかったと、今になって、友達と呑みにいったりして思う。

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