シン・エヴァンゲリオンお疲れ様でしたのちょいネタバレ感想。今までと全然違うから色々語りたいのわかる
色々意見があるのは当然、だからこそ楽しかったエヴァ
お前レイ派か…!?とか言わないでくださいね(笑) シン・エヴァンゲリオン、色々と賛否があるみたいですけどオイラはとても面白かったです。良かった点、いやそこはどうなのよ…などなど色々感想があって当たり前だと思いますよ。20年以上も続いてきた作品で愛情の深さも価値観も人それぞれですからね。オイラも何十年とエヴァンゲリオンが好きで見てきましたので、色々言いたい気持ちもわかるのです。こんなん↓自分で作ってたくらいですからね。笑
やっぱりレイ派か!?とか言わんでくださいね(笑) エヴァは作品もキャラも例外なくみんな大好きなので。ということで、感想諸々。
なんかいつものエヴァと違う…→その通りだと思う
映画見に行く前に、今回のエヴァはいわゆる旧劇のものとは若干違ってて、違和感があるかもしれない的な情報が見られました。正直、それ以上見ると絶対にネタバレあると思ったので回避しましたが実際に見ると確かに全然違いました。
一番大きな違いだと思ったのが、なんかやたら説明口調なものが多い点です。今までのエヴァって、作品内でアレはこうだとか、ソレはこうだ、ということをほとんど言わなかったんですよね。でも、シン・エヴァンゲリオンではメチャクチャ説明が多いです。これ、多分昔からエヴァを見てきた人は結構違和感があったと思う。エヴァって説明が無くて一見するとわけがわからんところが多いので、後から皆でアレヤコレヤを考えて面白いって風潮がありました。オイラもその1人。でも、今回のは全然違った。
『いや、もうメッチャ喋るやん…』
って思いました。あんまり言うとこれから見る人がつまらなくなるので言いませんが、本当になんか日常的なパートや会話のパートが長いです。その中で、『あの時はこうだったんだ。』、『あの時はこういう気持ちだったのよ。』的な表現が多いです。なので、今まで曖昧にされていたところや疑問だった描写に一定の答えが得られます。
じゃあ、なんでそもそもそういう内容で作ったのでしょうね。実は、メチャクチャ単純な理由だと思います。
考察とかそんなもの一切いらない
やたらと説明口調が多いのは…
『これがエヴァンゲリオンを作っている人達の答えですよ。』
って暗に示してるからだと思います。だから考察とかいらないんですよね。この最後の映画って。シン・エヴァンゲリオンを最後の映画として文字通り銘打って世に出していますので、今まで曖昧にされていた部分や疑問に作り手から相応の回答が与えられている形になっています。これですね、本当に今までエヴァを見てきた人なら見ればわかるよ、としか言えないのがもどかしい(笑)
今までのアニメシリーズや映画って、わけがわからん部分を見ている人が解釈して『おそらくこうなんだろう』っていう感じでエヴァを見てきた部分があったわけです。でも、今回の最終作では…
『いや、そうじゃなくてこういうことだよ。』
って作り手側が教えてくれているんですよね。例えば、ゲンドウがベラベラと話をしている場面があるんですけど(この時点で従来のエヴァらしくない)、そのときにゲンドウが…
『あぁ、お前の目線からそういう風に見えるわけね。でも、実際はこうだよ。』
みたいなことを言う場面があります。これも、そのままなんですよね。ようは、作り手の答えはこうだよっていうメタ。話の内容もキャラクターに関しても…
『この人はこんなことは言わないんだ!』
って思うかもしれませんが、それは見てる側の解釈で答えじゃないわけです。だって、今までそんな答えは作り手から明言されていなかったわけですから。
ですから、明確な答えが与えられている今回は複雑に考える必要がないので考察するポイントとか一切ない状態です。随所にこういうのがあるので、エヴァ好きなら絶対にわかると思うし気づくと思う。
見たまんまの答えだから逃げ道がない…テーマは卒業
シン・エヴァンゲリオンは今までの答え合わせで、これが唯一の真実という形で受け取ることができます。なので、受け取る側としては逃げ道がないのですよね。なので、この回答に納得がいかない人が『うぉおおおおおイヤだぁあああああ!!!』っていう気持ちになるのもまぁわかる。素直にそれを受け取るしかないってのが、エヴァ好きならわかってしまうので。
『さようなら、全てのエヴァンゲリオン』
セリフもそのまんまの意味で、この映画のテーマとしてはやっぱりエヴァンゲリオンからの卒業なのでしょうね。答えはもう渡したので、どういう形で卒業するかは本人たちの意思次第ですけど、納得した人も出来ない人も等しくさようならしなくちゃいけないわけです。ちなみに、オイラは納得して卒業しました。レイちゃんがどうなったのかは見てのお楽しみ。
ちょっと深く突っ込む…彼と彼女の結末
賛否の部分で一番多いのが多分ここ。誰と誰とは言いませんが、確かに今まで見てきた人だと『それはないだろ…』って思っちゃう部分かもしれませんね。でも、よくよく考えてみると彼と彼女は結びつくことはなかったんだろうなっていうのもわかりますし、作り手側がそういう結末にしたのも納得できました。少なくともオイラの中では。
彼…母ちゃん的な愛情を求める
彼女…父ちゃん的な愛情を求める
結局、この2人って最初から求めているものが相反するもので、仮にお互いが好き合っていたとしても反発しあうんですよね。お互いにそういう素養を持ってないわけですし。旧劇なんてその究極系だったわけで。
まぁ、それでもそれを超えてお互いに成長していってこそ本当の愛だろうなどと恥ずかしいことも言えるわけですけど、少なくともこの世界ではムリだろうって決着したのがエヴァンゲリオンの結末。上でも述べましたけど、今回が初めてじゃなくて結局は旧劇でも失敗していますので、メタ視点で見ても彼と彼女が結びつく世界線って存在しないんだろうなって感じました。
こういう作り手側からの回答も、卒業をするときの苦しみになっている部分はあると思います。そら、20年以上も好きな作品だったらこだわりはあるし、自分が好きなキャラは自分が思う最善の形で終わらせてほしいと思うのは当たり前ですからね。そう思うことくらいはさすがに許して欲しいです。オイラも、クロノトリガーのマールやルッカが突然どっかの誰かに愛を告白しだしたら間違いなく吐くからね。
そんなこんなで、ボンヤリとした感想でしたが本当に面白かったですよ。新しいエヴァがもうないかと思うと寂しいですが、それでもずっと好きだった作品なので無事に終わって良かったです。
エヴァンゲリオンを作ってくださった皆様、ありがとうございました。そしてお疲れさまでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?