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それぞれの街にはそれぞれの街の、歩き方がある。

歩き方って結構その人の癖が出るものだと思う。以前、よーく見ると右足を少し引きずるような歩き方(パッと見ただけではわからないくらい)の人に「足痛いの?」と聞いた。昔スポーツをしていたときに痛めた名残だと、笑って返ってきた時に、なんとなくその人の深いところに触れた気がした。

忙ししなく歩いたり、のんびり歩いたり、フラフラしたり、真っ直ぐだったり、カツカツ足音を響かせたり、静かに歩を進めたり、歩き方ってみんな違う。誰かの歩き方を知ることは、その人を知るということ。


それぞれの街にはそれぞれの街の、歩き方がある。

どこで聞いたか忘れてしまったのだけど、印象に残っている言葉だ。

一人ひとりは違う歩き方なのに、そこに集まった人たちによってその街の歩き方が出来てくるのかな。

それは同質化された大衆という意味ではなくて、個々に異なる足音が奏でる音楽のようなものだと思いたい。


歩く人もまばらになった通りで、とりとめもなく浮かんだこと綴ってみる。

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