アンカーを見つける
いま、めちゃくちゃお金に困っている人がいて、実はお前には1億円の遺産が3年後には入ることになっているんだ、と言われたとする。
3年後かよ~~~、今なんだよ今!3年経つ前にしんじゃうよ。と思うか。
そうなの?うっひょ~~ラッキー。3年なんとか頑張ればいいんだね!大丈夫だ!と思うか。
このもののとらえ方、見方の違いで世界は変わる。
前者はこの世はなんて意地悪で、自分はなんてついていないんだって思うだろう。3年なら今すぐくれたっていいじゃないか。なんで今じゃないんだよ!って絶望すると、3年ではだめな理由がたくさん見つかるだろう。
後者の場合は、3年生き抜きさえすれば天国が待ってる!とばかりに、とにかく3年どうにかする方法を探すだろう。3年耐え抜く方法がたくさん見つかるだろう。
どちらも、それにフォーカスがむくから。
3年ではだめな理由をつみあげれば、世界はおしまいだと感じるだろう。
3年生き抜く方法を探せば、世界は可能性があんがいあるもんだと感じるだろう。
この違いが365日続いたら、差はどんなことになっているだろう。
3年後にはどうなっているだろう。
後者はあんがい、1億が必要のないほど自分の力で生き抜けるようになっているかもしれない。
前者は1億をくれる場所にたどり着くことすら、できなくなっているかもしれない。
こう考えると、世界は自分が作っているというのもふわふわしたスピリチュアルな言い回しというわけではないなと思える。
状況は全く同じ。でもその状況をどうとらえるかで、その状況に対し一瞬一瞬をどう生きるかで、作られる世界はまるで違って、ずっと
これは2人の人で実験しなくても、自分でその違いは感じられる。
状況が全く変わらないのに、ひどく落ち込んで絶望的になるときと、気分が軽くなって行動できるときがある。
自分でこの変化のきっかけを観察するといい。そして落ち込んでいたところから気分が軽くなるように変化したときに起きたこと、やったこと、考えたことを抽出する。
あとはそれをアンカーに使って、気分を変える。
それはなにかの香りかもしれない。なにかの言葉かもしれない。音楽かもしれない。絵かもしれない。運動することかもしれないし、誰かと話すことかもしれない。
人の行動結果というのは複利計算だと思う。だから、ずっと積み上げていくと途中から急激に増え始める。
今日私自身が、前者から後者へ急に変化した。明日の朝また戻っているかもしれない。そうしたらそのアンカーを使ってまた後者になる。
ずっと機嫌よく勢いよく運気よくいる人なんてきっといないんだ。
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