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\Interview❷/「ブレないvisionと父への想い」

第2回は国内シンクタンク企業で研究員のお仕事をしている、川村佳那子さんにお話をお伺いしました😊
青森県三沢市のお米屋さん、株式会社KAWACHO RICEの娘さんでもある佳那子さんは、自分の最終的なVisionを踏まえた進路決定をしている、ブレない方でした!✨

国内のシンクタンク企業でという場所で野菜などの直売所や農林水産省に委託された業務のコンサルティングをしています。生産者とお話することもあれば、民間企業と一緒に仕事をすることもあるそうです。家業がお米屋さんである佳那子さんは、大学・大学院在学時もおこめに関する研究をしており、将来は家業に何らかの形で関わりたいと考えています。

―今の会社に入社した経緯を教えてください。


元々4月からウェブ広告の会社に就職する予定でした。しかし、内定が決まった昨年の9月から、「自分がやりたいことと違うかもしれない」と思い始め、内定者のインターンに行くなかでも、やはり自分の目的とは異なっていることを実感しました。大学時代もお米について沢山考えていたため、一旦お米から離れようと別な系統の会社を志望しましたが、「最終的にやりたいことが決まっているのに、なぜ遠回りするのか」と周りの人にも言われたこともあり、内定を辞退しました。その頃、ちょうど修士論文を見てくれていた、同じ職場の方が、忙しいながらも目を輝かせてとても楽しそうに働いていたこと、今年度から研究所でお米を対象にしたプロジェクトが多いとお聞きしたことから、「今がチャンスだ!」と思い、研究所に就職するという運びになりました。

―新卒で実家を継ごうとは思わなかったのですか?


 両親にも継ぐことは強要されておらず、外の世界を見てきなさいとも言われているので、すぐに継ぐことは考えませんでした。ですが、将来はお米に関わるお仕事をしたいですし、実家で働くことも考えています。

―大学院へ行ってからの就職とのことですが、大学院の2年間でまわりとくらべることはありましたか?


 大学院生時代は、コロナでほぼ家にいました。大学を卒業して、社会に出た友達はもう走り出しているのに、自分自身は立ち止まっている気分でした。周りはもう社会人で自分の状況をより意識することもありましたが、私の周りには、絵を描いていたり、海外の放送局でインターンをやっていたりする子もいて、とても良い刺激にもなりました。私の視野を広げてくれたのは、大学時代の友人達だと思います。

―現在、多様な結婚観がありますが、佳那子さんはどのようにお考えですか?


 将来パートナーが出来て、私とパートナーのVisionを話し合った時に、一人の人生ではない分、どこかしらで妥協が必要となってくることはあると考えています。話し合ったときに、二人の夢を叶えようと思いつつ、お互いに寄り添った決断で納得出来れば良いなと思います。

―お米業界での女性の立場ってどうですか?


 お米業界では、お米を炊いた後の料理過程になれば、女性も参加しますが、生産、仕組み作り段階ではまだ男性の方が多いですし、発言力もあります。そこに負けじと入っていきたいですね🤣
地方ではさらにジェンダーに対する意識が低いことも聞きます。青森の実家に戻るときには、地域のために女性が発言力を得られる取り組みを、家業とは別で行いたいです。尊敬している同じ職場の女性の方が、出張が多い中でも家庭と両立しながら働いている姿を見て、“女性だから”は通用しないし、両立出来ることを知りました。今は、どんな場所にいても仕事は作ることが出来るので、“仕事がないから青森に帰らない”というのは違うと思っています。帰りたいと思うきっかけとして、発言権もあり、社会に出ている女性のモデルケースが、今よりもっと必要だと思うので、自分もそのように思ってもらえる人として働きたいです。


―これから何をしたいですか?

 3~5年以内には、家業に関わる働き方をしたいと思っています。兄弟全員が小さい頃から見ていた、“お米を売ること”に興味があります。PEBORA(※写真二枚目)をはじめとした、新しいお米の売り方に両親が挑戦している姿を見て、私たち兄弟の世代でもお米を売り続けられるような仕組みを作り、両親も私たち兄弟にバトンタッチができるようにしているのではないかと思いました。


―なぜ、3~5年なのですか?


 父が現役のうちに一緒に働きたいと思っているからです。父の年齢を考えると、3~5年で引退の時期が来るので、それまでに戻りたいと考えています。もちろん、家業を継いで、青森に帰ることが全てではありません。様々な形で、家業と交われたらと思います。このように思うようになったのは、兄弟の影響も大きいです。それぞれが外で経験してきたことや、人脈を家とつなげたら何か生まれるかもしれないということをいつも考えています。そして、3~5年という点を将来に置くことで、決めた時点でやりたいことがやれるように、自分を鼓舞する点にもなっています。


―どうしてお米にこだわっているのですか?


 一度お米から離れようと思ったときもありましたが、離れると心が落ち着かず、お米の元に戻りました。大学・大学院在学時も計6年間お米に関する研究をしていて、この研究所にもお米ありきで入りました。生まれた頃からお米を売る家にいたので、自然とお米が中心にある生活となっていたので、お米に携わっているのかもしれません。そんなお米は今、逆境で価格や生産者の数・高齢化など、課題が多いです。だからこそ変えられる部分もありますし、変えられなければ、日本の食糧も守れないと思っています。このMissionが尽きない限り、私はお米に携わり続けたいと思っています。

佳那子さん、ありがとうございました。
若いながらも、ブレないvisionを持ち、家族や家業を常に身近に感じながら仕事に取り組む姿はカッコ良く、お話を聞きながら佳那子さんの人柄にもどんどん引き込まれていきました。佳那子さん貴重なお話ありがとうございました!

次回は、公務員として奮闘する女性にスポット当てて取材させていただいた記事が登場です!


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AmazonのテレビCMに佳那子さんのご家族が営む、株式会社KAWACHO RICEが登場!!是非ご覧ください。


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