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春宵を照らす木蓮の灯り

もしもしお嬢さん。

そう、そこの貴女です。

いけませんな、こんな風の強い、花たちが今にも蕾をひらこうとしてそわそわしている宵に出歩いては。

こんなときにはちょくちょく「扉」がひらいて、帰り道がわからなくなってしまう方も多いのです。

さあ、足もとを明るくしてあげます。

月がのぼってくる前に、早くお帰んなさい。

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読んでいただきありがとうございます! ほっとひと息つけるお茶のような文章を目指しています。 よかったら、またお越しくださいね。