見出し画像

流山おおたかの森北口にステキなクリニック(小児科・内科)がオープン

流山おおたかの森駅徒歩2分の場所に素敵なクリニック(小児科・内科)がオープン、医院長の松本先生(小児科)にお話を聞いてきました。

きかっけはTwitterのDM

私がコロナ禍における自宅療養の試行錯誤をTwitterで発信したところ、返信を頂いたことが訪問のきっかけです。流山市の子育ての課題、ビジョンを共有できる機会をこんな形で頂けるなんて(涙)・・。時代は変わってきていますね。

私はかねてから一般の方への正確な医学情報提供の重要性を感じており、特に医療機関外の身近な生活の場で難しい専門知識に親しみを持っていただけたら、より社会がよくなるのではないかと考えています。
(中略)
近藤様は私共にどのようなことを期待されますでしょうか。直接お話しするとしたらどのような形がよろしいでしょうか。

流山市の子育て環境、子どもの声を共有

子育て政策を1メインテーマとして頑張ってきた近藤から、流山市の課題・不登校傾向のお子さんから頂く声(一部、以下)を紹介、意見交換しました(+医療ケア児の保育体制等についても意見交換しました)。

(困難を感じている子ども達は、先生にも親にも)本音が言えていない
モヤモヤを言語化出来る発達段階ではない/心配をかけたくない/大人に言っても理解しない/伝えることで事態が悪化する等 様々な要因が存在。
・(中学受験を選択する子どもが多いからか)勉強に疲れた子ども達も一定存在。キャパを超えると折れ、勉強が嫌いに。
・(KY(空気をよむ)ことが美徳ゆえ?)空気を読むことが苦手な子どもにとってはストレスフルな環境に
学校を休むと「あいつサボっている・・」という空気が強く、休息した子どもが学校に戻りにくい
美容に対する意識が高く、自分の容姿が気になってしょうがない 等 

「わかっています・・」と受け止めてもらえる安心感

私自身、娘の心身に関して心配があり、とある小児科を受診した経験があるのですが
身体は何の異常もありませんよ(薄笑い)。心の問題じゃないですか??当院は心のことはやりませんっ」と配慮なく伝えられた経験があります。

その時は、そこを出てすぐ
「あんな言葉気にしなくていい、落ち込まなくくていい。ママは失望した、こんな所二度と来るかっ!!」と娘に伝えました。
娘があの対応を受けて自分を責めることを阻止したかったのです。

失礼ながら「プロじゃない」その一言に尽きる対応でした。

松本院長は、子どもが抱えている現状、地域医療が一定抱えている課題を全てわかっているかのように「うんうんうん・・」とうなづき、冷静に以下の説明をして下さりました。

当院はBPS(Bio-Psycho-Social)モデルをベースで診療をやっていきたい

BPSモデルとは、医療的検査で異常がなければ問題なし!となりがちな所を、人を包括的にとらえ、ケアの視点も入れる診療方法だそうです。昨今の医療においてはこうした考え方がまだ十分に浸透しているとは言えない状況ですが、常に意識しながら診療されているとのこと。松本先生は元々免疫系が専門だったそうですが、小児に向き合うなら児童発達や心理も必要だと、追加で2年間勉強されたそうです。
「先生!よく流山に来てくださった(涙)」と心から思いました。

生物医学的からの視点では解決できない体調不良の奥には、心理的(あるいはその背景にある社会的問題)が潜んでいそうなことは、議員をしていれば頻繁に直面します。体調不良は何が原因なのか、どう関われば改善するのかについては、包括的なケアの視点が重要で、地域医療にこそ必要だと常々思っていたので、大変ありがたいのです。

もう少しかみ砕いてみます。。。
仮に糖尿病・生活習慣病になる方がいたとします。
原因は「食生活が悪いから」です。
でも掘り下げると、以下も考えられます。
・お金が無くて食材が購入出来ない
・料理がつくれないから炭水化物中心になる。
・食生活は関係なくそもそも体質である
・心の問題である。
それをひっくるめて捉えていく必要があるということです(実は政治に直結する話であったりします)。

不登校の原因は多様だが、原因が無い子どもはいない

不登校の原因も、勉強が苦手/発達に何らかの特性がある/家族内の問題/教員や友人との相性/頭痛・腹痛・下痢などの身体症状/甲状腺の疾患など様々だそうです。児童精神専門医の診察が望ましい子もいらっしゃいますが、そうした専門医は全国的に極めて少数で、不登校のお子さん全員を診察することは現実的に不可能ですので、プライマリケアの範囲でできることはやっていきたいと考えているとのことです。

医療は縦割りで原因特定のため保護者自らが回り廻らないと原因が分からないことも多いので、総合的に見ていただけるのは、ありがたいですね。

体制としても、非常勤の先生を加え、小児科5人、内科4人と盤石です。流山市の「企業等立地の促進に関する条例」ー(産科又は小児科の一般診療所を各種奨励金の対象業種に追加)仕組みを利用されたとのこと「こちら」。市職員の方々の仕組み構築には感謝したいですし、私たちも議会を通じて応援してきて本当に良かったと思いました。

画像1

画像2

子どもの声に寄り添うチャレンジ

腕や足の毛が気になって「半袖や半ズボンを履くと友人の目が気になってしまう」「水着が嫌でプールに入りたくない」といった子が性別を問わずいらっしゃいますが、従来の医療脱毛では痛みが強く高額なのがネックになっておりました。またお子さんを対象に施述を行える施設も限られています。そこで、比較的痛みが少ない機械を導入し、価格も可能な限り抑えたサービスを提供したいとのことでした「こちら」。

「採算性は低いけど、思春期の子どもさんとの関係づくりをするきかっけになれば」とおっしゃっていたのが印象的でした。

また、緊急避妊薬の処方も開始されています「こちら」。9月議会でも話題になりましたが「安易な中絶を助長する」というご意見がいまだに根強いことを私自身目の当たりにしました(うちの会派にも同様のご意見を持つ方がいらっしゃったのですが、丁寧に説明し、最終的に派内メンバー全員が賛同して下さりました)。先生は「待ってられないから自らやる」とおっしゃっていました。本当にありがたい。

その他、感染症に対して配慮されたレイアウト、多岐にわたる専門と連携状況が素晴らしいです。詳細はホームページをご覧ください「こちら」。

先生のモチベーションは?

「様々なリスクを取りながらも開業するモチベーションは何ですか?」きいてみました。
「個人の決定権の尊重と、科学的な研究成果の積み上げに基づいた医療の実践です。個人の気持ちと科学的に正しいところが反してしまう場合もありますが、都度折衷案を探していきたい。」とのこと。
これはどの分野においても共通する姿勢であり私も勉強になりました。


応援頂けると、他自治体への視察や研修費、専門家にアドバイスを求める、同じ思いを持つ議員さんに直接会いに行き対談する等、活動量を増やすことが出来ます。まっとうな政治を行うためのサポートよろしくお願いいたします。