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実録・まちづくりの活動戦記~住宅を売らずに「まち」を売ってきた男の近藤みほ論~

皆さまこんにちは、近藤みほです。
昨年からはじめた、活動報告キャンペーン「私と◯◯と政治」。

これまで大切な交流をさせていただく中でメッセージを頂戴し、結果的に為書きのような形になっております。
東洋ハウジング流山オフィスにて、コミュニティスペースを運営、新住民の居場所と交流を民間人の立場で運営して下さった小野田さんから応援記事を書いていただきました。

(株)エンジョイワークス 小野田喜一氏(元(株)東洋ハウジング)

はじめに


みなさん、ご無沙汰しております。
「東洋ハウジングの小野田です」もしくは「レンタルスペース・YUI★STATION!(略してユイステ)の小野田、koyaの小野田」と言えば、「あーあの小野田ね」とご存じの方もいらっしゃることと思います。
東洋ハウジング流山オフィスに在籍した6年間は、ユイステと共に過ごしたアグレッシブでチャレンジングな取り組みを市民の皆様と一緒に考えながら発信することができました。

私は昨年9月に東洋ハウジングを卒業し、現在は鎌倉のエンジョイワークスとジョインして、これまで頂いたご縁を紡ぎながら流山で活動しております。

近藤さんとの出会いは突然に。
それは、レンタルスペースから始まったのです。

私の履歴書


私が何者なのか?ここで触れたいと思います。
実家は宮大工の家系で祖父春一は腕の確かな棟梁でした。父勝一は祖父の背中を見てか?反面教師で職人が嫌で建築の学校を出てゼネコンに勤務後、祖父の興した個人創業の実家を継いで会社組織にまで育て上げました。
建築一家に生まれた私は子供のころ祖父の仕事場に行くのが楽しみで、加工場でよく遊んでいました。祖父の弟子がたくさんいた加工場は、材料も豊富で大工道具がたくさんありましたし、ノミやカンナで削ったカンナくずやオガくずにまみれて、大工たちと過ごしました。
また、祖父は芸達者な一面もあって、地域の人に事務所を開放して無料で民謡教室を開いてました。そこに通う生徒さんらは長男の私を「跡継ぎ」として見る、それが嫌で嫌でね。でも事務所でいろんな世代の人と話したり聞いたりするのはとても好きで、多世代と交わってふれあう楽しさはこの時に覚えたんだと思います。

小野田家の伝統?親の反面教師で、建築とは違う世界へとたどり着いたのは不動産業界。建築と不動産は一緒に見られることが多いのですが、実は似て非なる世界です。
私が営業の仕事を始めた頃は、営業職はノルマに縛られて過酷でハード、夜討ち朝駆けの根性の世界がまかり通る時代です。そういった販売スタンスや手法に嫌気がさしながらも、本来は一日中黙っていても苦にならないような人間が、なんの因果かこの商売(住宅営業)。それでもお客様の前ではスーパースターだと思い続けて、気が付けば四半世紀にを超えました。

2016年近藤みほさんは議員の道へ、私は流山おおたかの森へ


近藤さんは市議会議員にチャレンジして、見事当選。私は千葉ニュータウンから流山おおたかの森へ異動になりました。おおたかの森西口の自由通路から見渡すとまだオフィスが見えて、空き地が広がっていたのを思い出します。その当時はオフィスのことを「空き地支店」揶揄されたものです。

この年、流山おおたかの森オフィスにレンタルスペース「YUI★STATION!」がオープン。私の進退をかけて推し進めた「市民活躍の拠点」ができました。ここから多様な活動と人と文化の交流が生まれていきます。

近藤さんの議員キャリアと私の市民活躍を目指したキャリアがスタートしたこの時点では、近藤さんの存在も小野田の存在もお互い知る由もなく、しかし二人はそのストリームに巻き込まれていくのです。

2018年「House」から「Home」へ


お家を建てることを「家づくり」と言いますが、私は「住まいづくり」と呼びます。
ご自宅が完成したら「やっとマイホームができた!」と言いますよね、「マイハウス」とは言わないでしょう。 HomeとHouseはどちらも「家」と訳されますが基本的な違いとして「Home」は自分が住む場所全般や家庭、ふるさと、帰る場所、心の拠り所のようなものを指します。ホームカントリーやホームタウンなどの言葉は、自分にとって身近な拠点となっているような国や町を指します。
一方のHouseは建物の形の1つであり「一軒家」を指すことになります。アパートに住んでいる人はそこをhouseと言うことはできません。

単なる「家」というハードの満足度を高めるのは、法整備もされて簡単に叶う時代です。住宅・不動産業界はまだそこに拘っていることが多いのです。

造りの良さも大事ですが、もっと大切にされるべき点は「暮らしの解像度をあげること」「自分たちのふるさとを作ること」です。
流山おおたかの森は都心周辺からの移住が多く、地縁が全くない家族が多く暮らすエリアと言っても過言ではありません。これから住まう流山おおたかの森にどんな人が暮らしているのか?この地で自分たちの思い描く暮らしが実現できるのか?のアンサーを鮮度高く濃い地域情報を提供すると、主体的にまちづくりに参加してもらえる人、またはそういったマインドを持っている人を覚醒させられると。
特に分譲住宅を扱っていたので、土地から買う訳ですからエリアの満足度は大変重要だと考えていました。

それらを伝える伝道師役のスタッフには、行政と民間の両方のまちづくり目線を持ち合わせて欲しくて、近藤さんが主宰する「ざっくばらん会」をスタッフ向けにアレンジしてもらい、現役子育てママの目線、働く女性目線、市議としての行政目線の複眼で一緒に考える勉強会を作っていきました。

「直接、話を聞いてみたい、相談したい」というお客様のリクエストに応えるように、ざっくばらん会はスタッフ向けから移住者向けへヴァージョンアップしていきます。

このざっくばらん会をきっかけに流山へ移住された方は数多くいて、暮らし方はその家族それぞれです。
ざっくばらん会は流山に移住する際の目線合わせ、究極はまちづくりの人材発掘が目的です。だからどこで「家」を購入してもよかったんです。HouseじゃなくてHomeですから(今だから言えますが汗)
今回、事務所前の看板をフラワーロスで協力頂いたFlowerDance主宰の三田真維さんもそのひとり。ざっくばらん会から2年後、満を持して流山に移住。フラワーロスの活動をスタートしました。

2023年・新しいチャレンジ「近藤みほ3.0」へ

近藤さんの初当選を1.0とするならば、今は2.0です。
次の3.0へ向かって、新しいチャレンジへの正念場を迎えています。

近藤さんとまちづくり談義をすると、必ず出てくる「決まり文句」があります。ずっと印象深くて、私の胸に刻まれていますのでご紹介します。

「つくばエクスプレスが開業して17年目に入りました。
これまでの10年は「まちの好循環」と「ひとの好循環」で支えられてきた流山市ですが、これからの10年は、これまでの10年のようにバラ色の未来が待っているのでしょうか?」

私は「近藤みほ構文」と勝手に命名しておりますが、近藤さんのまちづくりの原点である流山市。まちづくりは「居場所づくり」とも言い換えられます。同じ意味を持つ「基地」や「隠れ家」「マイプレイス」の居場所はコロナで壊滅的な打撃を受けました。

その殆どが瀕死の状態でしたが、まちづくりには「居場所」が必要なのではないでしょうか?
近藤さんは市民と豊かな自然に身を置きながら、自ら学ぶことで実践してきました。
最近、「〇〇ファースト」とよく言われますが、一方だけが良ければいいのでしょうか?

流山市民と暮らしと知恵がミクスドされて生きている、本物を生み出す「居場所づくり」へ危機感を絶えず持ちながら最適解を導きだそうとする近藤さんの一挙手一投足に目が離せません。。

近藤みほからのメッセージ

転入者が増えている流山市。転入してきてくださった方々の中には、「母になるなら、流山市。」というキャッチフレーズに惹かれたものの、実際には違うと感じる方もいるようです。子育てしやすい環境とは何かは、子どもや親御さんにとって千差万別ですし、私自身、日本が子育てに不向きな国だと考えているため、初めての様々な不満もでてくると思います。また、財源の問題もあるため、自治体だけで全ての子育ての問題を解決することはできないのが実情です。しかし、少なくとも、流山市の良い面や悪い面を全て伝えた上で、納得して転入していただけたらという思いを、小野田さんに相談したところ、小野田さんの会社のスタッフの方や転入を検討されている方々に向けてお話をする機会を得ることができました。
「美辞麗句ではなく、悪いところも含めて正直に伝える」という条件にやってみることに。転入を検討され、私の話を聞いてくださった方々の中には、現在、FLOWER DANCEという事業を展開している三田氏もいらっしゃったことは感慨深いです。

「あなたと、一緒に創る」
小野田さんとは、一緒に地域を耕してこれたと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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