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苦手な彼がくれた言葉

彼の目が苦手。
ギョロとした大きな目が、私を見透かしたようにこっちをみている。
見透かされた気分になるのに、彼の思っていることがなんにもわからない。

すぐ私に、「どう思うの?」と聞いてくる。
彼の思い描く答えが読めないから、私はなにも答えられない。

苦手と思うだけで、筋も通っているし、仕事に誠実だし、メンバー想い。
もっと打ち解けたいと思うのに、目が怖く近づけない。

ある日
そんな彼と、2人で話す機会があった。なぜ、2人で話したのかは覚えていないし、どんな話をしたのかも思い出せない。
ただ、あの言葉だけ覚えている。

「今の自分をみて、おばあちゃんになった自分はどう思うと思う?」

???

はてなが頭に浮かんだけど、素直に想像してみる。

「何歳くらいですか?」
「80歳くらいかな」
「うーん。」と悩んでいると
「じゃぁ、学生のころのへんちゃんになんていう?」
「もっと勉強したほうがいいよ。」
「そうなんだ」
「じゃぁ、今のへんちゃんには?」
「そんなにがんばらなくていいよ。」
「なんで、そう言ってるの?」
「そんなにがんばらなくても、私は幸せだよ。」

こんな感じの話をした。2人の会話の最初とこの話の終わりがどう終わったのかは思い出せないけど、私は、彼とのこのやりとりに救われたと感じたことだけ覚えている。

役にたたなければならない
相手の望んでいる答えを出さなければならない
仕事で成果を出さなければならない

と思って肩の力が入りまくっていた当時の私。
他の人から、どんなに頑張りすぎだよ。と言われても聞こえなかった。

頑張ることでしか、生きていけないと思っていた。

彼との対話で、自分で自分に頑張らなくていいよと言えたことによって
スッと肩の力が抜けた気がした。

「そんなにがんばらなくても、私は幸せだよ」




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会社のメンバーと久しぶりに量を気にせず楽しく飲んだ。その時に、話に上がった同じ会社にいた先輩の話。6人いたのだけど、私も含む、一緒に仕事をしたことのある5人がその先輩に感謝していた。

私もその例え話してもらったことある!といいながら
苦しかったとき、救われたときの話をした。

6人。みんな今一緒に飲めることが嬉しくでしかたがない夜だった。
辛いこと・不甲斐ないと思う悔しいこともあったけど、それを6人で励ましあえること、分かち合えることが嬉しい。みんなで、会社よくしていこうね。と言って飲み明かした。

東京の都心の東京タワーの見える場所。たぶんこんなに飲む人はいないんだろうな。笑

歩けない2人を抱えて、お店の人がくれた45ℓのゴミ袋を片手にエレベーターに乗った。拾った、タクシーも快く乗せてくれて、ここでこんなに飲んだ人乗せるの珍しいですよ。と笑って、よく飲みに行くBARの話をしてくれた。

結局、1人では仕事はできないし、今のスキルやマインドで仕事ができるようになるまで、いろんな人が私の成長と幸せを助けてくれた。今も、一緒に仕事を楽しめる仲間がいることを幸せに思う。

ありがとう。



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