見出し画像

1687年創業、家業の社長就任について

三保原屋本店は静岡の家庭用品専門店。創業は1687年といわれています。
今日は代替わりの話。

代表取締役社長就任について

2024年8月1日に代表取締役社長を父から引継ぐこととなりました。
正確に何代目かはわかっていませんが、明治以降で9代目と言われています。

(江戸時代は「三保原屋徳兵衛」を店主が襲名しており・・。
お墓にも「代々襲名」と途中で省略をしてしまっているので、創業から何代というのが実は正確には分かっていません。)

お店について

静岡という恵まれた地方都市で長らく
・三保原屋本店
・三保原屋LOFT店
・NEST焼津店
という3店舗を運営しております。

創業は1687年といわれており、当時は荒物問屋をしていたそうです。

関係者さんたち

今までも、これからも、関係者の皆様に「こういうお店を残したい!」と思っていただけなければ、私たちは生き残ることができません。
現代で言えば、まさに推し活のようです。

そのためにも、
まずは、私がお客様のお話を伺いながら、
関係者の皆様に少しでも「ちょっと協力してみよう。」と、思わせるように頑張る他ないかと思っています。

一方で、世の中から必要とされないお店は、残念ながらなくなってしまう。これも1つの事実です。

お客様

当然ですが、今まで支えてくださったお客様も非常に大切です。

いわゆる”推し活”のように買い支えてくださっているお客様が過去からいらっしゃるので、今会社を維持することが出来ています。

また、コロナ渦以降に少しずつ三保原屋・三保原屋LOFT・NEST焼津に興味を持ち始めてくださっている「新しいお客様」にも、
もっともっと『こういうお店があると生活が楽しいよね』と思っていただけるようにしたいと思います。

物価高など、生活者にとっては重くて苦しい話題が多い時代です。日々の暮らしが、朝からワクワクするような、そんなお手伝いが出来ればと思います。

スタッフさん

会社は1人では出来ることが限られています。
私1人では1日もお店を開けることが出来ないでしょう。
そのためにも、スタッフ皆さんのご協力は必須です。

そして、スタッフさんにとっては、
「好きなお店」であり
「好きな職場」である必要があります。

働くということは、社会との繋がりであり、自己表現の1つのような気がしています。

大きな方針は社長が最終的に決める必要がありますが、実際にお店を作り上げ、継続させるのは皆さんの手にかかっています。

インターネットでなんでも買うことが出来る時代だからこそ、現物を見て商品を選べて、お客様と交流ができるお店でいたいと思っています。

仕入先様

シンプルに「今まで通りには、モノがつくれない時代」になりました。
このことを、私たちはお客様にも知っていただく必要があると少しずつ感じています。
(もしくは、ちゃんとしたモノがつくりにくい時代になりました。)

私たち小売業は、メーカーさん・問屋さんとも共存・共栄をしなければなりません。

ふるさと納税をはじめ、様々なチャネルで商品を販売できる時代になりました。一方で、通販やネット経由の販売の多くは、大都市圏のニーズが殆どであり、地方都市のニーズの全てをネットでは読みにくくなっていると感じています。

シンプルに言えば、地方都市でもちゃんとしたものが買える。
ちゃんとしたものをつくっているメーカーさんが応援したくなるような、地域の生活を支えるようなお店でいたいと思います。

上記のように地域色のあるニーズに対して、一緒になって取り組むことができれば、とても嬉しく思います。

SNS関連

家業に戻った当初から「常務!常務!」と可愛がっていただいたアカウントの方々、お客様には本当に感謝をしています。

この関係者は、この関係者さんたちに向けて、別noteを記載したいと思います。

最後に

代表取締役社長が交代すると、新しい世代に『頑張って』というお声掛けをいただけるので、とても有難く思います。

↓戻ってきた当初を思い出しながら書いたnote。

一方で先代社長・先輩スタッフの皆様に対して、改めて感謝を伝えた方がいいと思っています。

前社長が就任してから、退任日を迎える迄の話に関しては以下のnoteに簡単にまとめていますが、
●社長は就任日がスタートでしかない。
●退任日にどのような形で次世代に渡せるか。
という意味では、新社長就任も大切ですが、旧社長退任もとても大きな意味を持つと思うからです。

株式会社というものは一種のバトンのようなものです。
良いことばかりではないなかで、このバトンを落とすことなく、次の走者に渡したこと自体すごいことだと思います。

これは先代社長や、過去や現在を含めた先輩社員方みなさんの功績だと思います。

時代が代わり、人が年をとり・・。
以前は1つの会社の寿命が30年と言われることがありました。

社長就任の本日より、たとえば30年後。
たとえば小売業がどのような形になっているのか。
どのようなモノに価値を認識してもらえるのか。
私たちがお店を構える静岡・焼津がどのような形になっているか。

表現が適切かは分かりませんが・・
「今は、まったく想像ができない」ような形にならないと、逆に生き残っていけない可能性もあるかと思います。

いつの時代も激動ですが、ここから先は更に速度が上がる時代になります。
もっともっと手数を増やして、なんとか世の中に必要とされる会社・お店でありたいと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?