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東京散歩バースデー編 2022.1.16

二進も三進もいかず時が止まってるみたいなのに、実際は非情にも淡々と進み続けている。私なにか悪いことをしたの?というくらいには、楽しみにしていた予定がコロナでどんどん潰されていくなか、今年も誕生日を迎えた。本当は大切な人たちに久しぶりに会える予定だったのだけど、これで誰かが体調崩してしまったらもっと悲しいから、仕方ない。

そうやって落ち込んでる私を見かねた家族が、東京散歩に連れて行ってくれた(久しぶりに会う人ではないので許されたい……)。ちなみに、姉曰く私のキャラソンは大塚愛「TOKYO散歩」だそうだ。

誕生日の予定は、私の行きたいところすべてに連れてってくれる、というものだった。

では、芸術の旅をしようじゃないか。

東京都庭園美術館
「奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」

前日15日から開催されたばかりの「奇想のモード」へ。目指すはNY一の鬼編集長またはクルエラである私にぴったりのスタートだ!気合十分なので、朝10時からのチケットを手に、15分前から並ぶ。人生でオープン待ちをするのはディズニーランドに行くときくらいかと思っていたが、クルエラを目指すものであればここでもオープン待ちをする。朝の空気が気持ちいい。

ダリの彫刻からはじまり、エルザ・スキャパレッリ、マン・レイ、マルタン・マルジェラ、ヴィヴィアン・ウエストウッド、舘鼻則孝などなど、名だたるアーティストたちの作品が展示されている。「シュルレアリスム」をキーワードに、美術とモードファッションをシームレスに繋いでいく。ここで展示されてるファッションに、“日常生活”で着られるようなものはほとんどない。挑発的で、斬新で、一度見たらもう忘れられない。常軌を逸した、まさに狂気のファッションたちである。

個人的に最も驚いたのは、遺伝子組み換えカイコで作られた光るドレス。不気味なほどに美しく光るドレスが、浮遊するように糸で固定されている。まるで縛られているようでもある。これは本当に人間が着ることを想定されたサイズなのか分からなかったが(私の背が低いということもありサイズ感を全く掴めなかった)すごく大きく見えた。空気を孕んだような裾の広がり方、袖の膨らみ方もあって、捕らえられたゴーストを見たような気分になった。


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昼食をさっと食べたあとは、中目黒のパフェ専門店・INITIAL nakameguroへ。

いちごの季節
トップ部分は食べやすいように取り外し可能

パフェは芸術作品であるということを、いったい誰が否定するのだろうか??(私、食べ物の記述が圧倒的に貧相……美味しいです!!としか言えない……)

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中目黒の古着・ヴィンテージショップをぐるぐる。私は表参道や代官山に行くことがほとんどで、中目黒に来るのははじめてだったが、ファッショニスタが集まるのも納得の品揃え。目当てのお店のひとつが閉まっていたのは残念……。

まったく逃げない鳥。こんな風に、怯えず生きたい。
有名なチョコ店らしい。
オレンジとチョコの組み合わせは、絶対、美味しい。
川沿いの古本屋で大好きな本を見つけて即購入。
7,000円超えのプレミア価格…



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夜はシネマサンシャインで、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』をようやく鑑賞。私もすっかりIMAX厨になってしまった。IMAXの好きなところは、自尊心があり得ないくらい強いところ。本編上映前のIMAX PVで感動してしまう……。作品は完全ネタバレ禁止作なので、どこまで言っていいのか難しいが、どこか映画的演出が秀逸というわけではなく、この作品でないと絶対出来ない、というかこれで出来たことすら奇跡のように思う展開が、(良くも悪くも)同人誌みたいな映画だった。まあ、ブラコン的にはときめきが止まらなかったが…………(なんの話!?)

ちなみに、1月16日という日は、これといったイベントもなく、新年明けて仕事や学校の感覚を取り戻すのに必死なころということもあり、我ながらなかなか覚えづらい誕生日だなと思うけど、電通によって「ヒーローの日」として制定されているのだ。ありがたい……。


というわけで、25歳の誕生日は、東京の芸術を味わい尽くした1日だった。不恰好なものから洗練されたものまで雑多に、欲しいものがなんでも手元にあるこの街がやっぱり大好き。変わり続けるこの街で、私もどんどん感性を磨いていきたいと改めて思う。


姉上から貰ったプレゼント
メインディッシュが2個もある…😭

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