ゆめちゃん
私は猫派である。
生まれたときから家に猫がいたし、ミミという三毛猫は私の乳母のようだった。
彼女の上は絶対にまたいではいけない。
ひっかかれるのが怖くてミミだけには変なこと出来なかった。
階段の途中にミミが寝ていたら上には行けなかった。
他にいた猫とは兄弟のように育ち、そもそもそうなったのも、母が猫狂いで、どのくらい好きかというと、若い頃に本当に愛していた猫が亡くなって(他にもひっきりなしに多数飼っていたが)自分で剥製にしたくらいだ(結構ひく。)
でも色んな個性豊かな猫たちがいる中で、この子は本当に特別という子がいるんだよね。
なんだろう。
ちょっと他とは何か違う。
いやね、猫の話をしたかったんじゃないんですよ。
多摩川に多摩猫たちのお世話をするカメラマンの小西修さんとホームレスのおいちゃん達と話していて、犬は悲惨だよ。すぐ保健所に連れて行かれて処分だ。
と聞いて、そうだろうなと知ってはいたが、何故かとても耳に残る。
このところ、BSで何回かアジリティという犬の競技の世界大会の模様をやっていて、それにいたく感動してしまい、犬もいいな〜なんて思ったりしたのだった。
そんな折に友人が、みほちゃんが犬飼ってる夢をみた。と言ったときに、なんかカタンと外れた。
保護犬を飼おうと思った。
今いるこの田舎の家は庭で放し放題できる環境なので、仕事が前のように戻ってきても、猫預けるのってあまり想像できないが、犬なら預けやすいかなとか、現場によっては連れてけるところもあるな(棚田)とか、色々考える。
岩手でお世話になっている今橋さんを思い出した。
この方は保護犬の活動もしていて、何より柴犬を愛している。
柴犬愛が止まらず、柴犬の種類の話は数時間くらいノンストップで話す。
まあ今橋さんは何を語らせても数時間止まらないのだけれど。
アジリティの番組では世界的に「シバッテル」という言葉が通用している。
何かというと、他の色んな犬が飼い主の号令に忠実に動くのだが、柴犬だけは自分の都合でふと立ち止まったりする。
そんな時はシバッテルというのだそうだ。
今橋さん、保護犬を飼おうと思うのですが、いかがでしょうか?
とだけメールを送ると、
ちょうど今います!!
引き取ってほしい子が。
という事で、えらい話がスムーズで、次の日くらいには今橋さんの娘さんから連絡が来て、ゆめちゃんというメスの赤柴で、年配の方が飼い主だったけど、病気がちで繋がれて小屋にほとんどいたらしく、今はりきって運動させてます!
とのことだった。
人には噛み付かず、抱っこが好きです。
とメールにあって、その一文でまだ写真すら見ていないけれどメロメロな気持ち。
抱っこが好き?
犬が?
しかも柴犬なのか。
保護犬だから、もう今橋さんが選んでくれたどんな子でも飼おうと覚悟したいたのだが、ゆめちゃんという名前だけでなんかもう、可愛い。。(デレ)となってる。
私は猫派である。
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