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スラッシュキャリアで生きていく。ひとつのことに打ち込めない私が「マルチ・ポテンシャライト」だと気づいた瞬間

多動、会社不適合者、変人、器用貧乏。これらの言葉は私がよく周りからかけられる言葉です。

たしかに私は、ひとつのことに打ち込めない多動症で、住む場所や作業環境も定期的に変えないと集中できません。また、毎日同じ人と関わったり、同じ仕事をしたりするのが苦手なので、会社不適合者です。

世間一般の方が歩む人生とはかけ離れているから変人だし、できることはあっても、一流にはなれないので本当に器用貧乏だと思っています。

アルバイト4つ+サークル+留学+インターン。大学生から感じていた周りとは違う自分

自分が周りとは違う特性であることは、なんとなく大学生の頃から感じていました。

アルバイト4つ+サークル+留学+インターン。周りからは「よく掛け持ちできるね!」と言われていたけど、自分の中ではこれくらい時間や責任、スキルを分散しないと息苦しくなってしまうことをわかっていました。

フリーランスで生きていることもよく褒めてもらえますが、違うんです。私だって会社員になりたいんです。

いつまでたっても不安定な給与と保障されない雇用。稼げたと思っても、ほとんど税金で消えていくのがフリーランスです。頼れる直属の上司はいないし、福利厚生もない。会社員はフリーランスにはない多くのメリットがあると思っています。

それでも私がフリーランスでいる理由は、自分のスキルや情熱を一企業のために提供することに恐れを感じたり、いくつかの分野を頻繁に行き来しないと落ち着けないと思っていたりするからです。

でも、この悩みって変人の私しかわからない悩みだと思い、誰かに話すことはなく塞ぎ込んでいました。

ひとつのことに打ち込めない「マルチ・ポテンシャライト」だと気づいた時

そんな時に、「みほちゃんってもしかしたらマルチ・ポテンシャライトじゃない?」と尊敬する先輩が声をかけてくれました。

「よかったらこの本読んでみて!」と渡してくれたのが「マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法」です。

マルチ・ポテンシャライトとは、さまざまなことに興味を持ち、多くのことを同時並行にクリエイティブに探求する人です。

マルチ・ポテンシャライトの語源は、教育や心理学の業界で使われる「Multipotentiality」から来ています。日本語に訳すと、「多重潜在力」「多能性」です。

具体的には、飽き性、ひとつのことに集中できない、物事に横断的に取り組む、そして次々と興味のある分野に移っていく人を指します。

まさに、自分だと思いました。やっと型にハマって、今までの人生が救われた感覚にもなりました。

また、マルチ・ポテンシャライトの中でも自分は「スラッシュ」に分類されるそうです。スラッシュのマルチ・ポテンシャライトは、以下の項目が当てはまります。

  • 毛色の異なるいくつかの仕事を行き来すると、自分の本領を発揮できる

  • 専門的なテーマを聞くとワクワクするけれど、フルタイムでやるとなると息詰まる

  • 自分の情熱やスキルを一企業のためだけに提供することに関心がない

今までの人生、高校進学や大学選択の時から「なにを一番学びたいの?」「第一志望はひとつに決めなさい」などと問いを投げられ、何事もひとつに絞ることが正義として生きてきました。

社会人になっても「それで、結局お仕事は何ですか?」と聞かれ、常にひとつの答えを出さないといけないプレッシャーを感じていました。

でも、私はライターの仕事も、ディレクターの仕事も、インタビュアーの仕事も、英語講師の仕事も、カフェの仕事もどれが一番なんて選べないくらい情熱を注いで行っています。

高校進学や大学選択の時も、正直なりたい職業はたくさんあったし、学びたいこともたくさんありました。だからひとつに絞るなんてできなくて、何を優先して、何を我慢すればいいいのかなんてわからない自分がいました。

そんな自分は根性なしだと思っていたし、何かを継続して頑張ることに意義があると言い聞かせていました。

でも、それがつらかった。周りに合わせて3年間続けた部活も、本当はやりたいことがたくさんあるけどひとつしか言い出せない環境も、いろいろなプロジェクトを同時進行に進めていると変人扱いされる世の中もぜんぶつらかったんです。

そんなつらかった過去が、この本ですべて肯定されました。そして、変人な社会に馴染めない自分も「私らしく生きていい」と教えてくれました。

現代は「複数の天職が見つかる時代」自分の才能に蓋をずに自分らしく生きていこう!

もしも、私みたいに「ひとつのことに打ち込めない」「さまざまな分野を横断することで本来の自分を発揮できる」と思っている人はぜひ、「マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法」を読んでみてください。

この本の著者が言うように今は「複数の天職が見つかる時代」です。どうか自分の才能に蓋をせず、自分の興味関心を無視せずに、自分らしい人生を歩んでください!


#読書の秋2022


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