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自主企画を経て学んだこと

自分がやりたいことを、自ら作るのが自主企画。先月までの1年間は自分の年齢「31歳」にかこつけて、サーティワンアイスクリームを食べながら31歳にインタビューする企画を動かしていました。

先月の26日で31歳を終え、プロジェクトも終了。自主企画を考えるまでのプロセスや、実際やってみて良かったこと、反省点など振り返りも含めて記録しておきます。自主企画を考えている方の参考になれれば嬉しいです。

アイデアは日々の「やりたい」と「課題」のかけ合わせ

今回はプロジェクト発信でネタを考えていたわけではなく、自分の中にあったやりたいことと、その時の課題を頭の中でぐるぐるミックスさせて考えているうちに、ふと浮かんできました。

まず、課題。
・毎日noteのネタに困っていた

常にネタ困り(なのに未だに続くのは逆にすごい)。毎日「noteに何書こう」と考えることが日課だったせいか、noteのことを常に考える習慣がありました。もはや恋。

・あっという間に年をとってしまう

人生とは早いもので、年々1年の長さが短くなっているように思う。そのまま生きてたらいつの間にか死んでしまいそうで、1年ごとにやり遂げた! と思うことを残したいなと思っていました。

次に、やりたいこと。
・インタビュー取材がもっとしたい

本業のメディアは店舗取材がメインだし、複業で関わっている仕事もインタビューは平日日中に行われるためなかなか機会がない。なんとかインタビュー取材ができる機会は無いか……と考えていたところで、こんな本にも巡りあいます。

パリに住んでいた川内有緒さんが、同じくパリに住む10人の日本人に話を聞いてまとめた本。1つの共通点をもち、バラバラな人生が語られているその本にとても魅力を感じ、自分もこんな本が書けたらと憧れました。

以前、モリジュンヤさんから「やりたいことがあるならまず、自分ができる範囲でまずやってみる」と言われたことがスパイスとなり、「やりたいことがあるなら、まず自分だけでやってみよう!」と思いきるに至りました。

(以前ツイートされていた気がしたけど、見つからなかったので"始める"関連の素敵なツイートをリンク)


ちなみにアイデアがまとまるのはシャワー中がほとんど。シャワーには特別な魔法が込められているような気がします。


自主企画を経ての学び

誰にいつ何を聞くか、それをどんなスケジュールで公開するか、自主企画はすべて自分が決められます。好きなことができる一方で、その企画をコントロールするのも自分。裏を返せば、やらなくても誰にも何も言われないんです。

そこで出てくるのは見積り時間の甘さスケジュール管理の大変さ


新しいことを始める時は、何の優先順位を落とすかをセットで考えないと確実に時間が取れず破滅します。自主企画はすべて自分で決められるからこそ、依頼を受けた仕事が優先されるし「来週がんばればいいや」なんて甘い考えも襲ってくる。

どんなにやりたくて始めた企画でも、忙しかったり心に余裕がなくなったりすると途端に時間を取るのが難しくなります。プロジェクトを始めるにあたって、今続けていることで止めることも考えておくのがオススメです。

また当たり前かもしれないけれど、インタビュイーにどんな趣旨のインタビューなのか、イメージ記事は何かは共有しておくべき

何字程度を想定していて、こんな点を中心に聞きたいなど。自主企画とはいえ事前の記事イメージをインタビュイーと同じくしておかないと、「思っていたのと違う」と喜んでもらえなくなってしまいます。

さらにこれは自主企画。自分が良いと思ったことを、自分が読みたいと思う内容で、誰にも依頼されず書いています。どんなに周りから「おもしろかった」と声をもらっても、インタビュイーにいい顔されない記事はやっぱり寂しいし、仕事の記事以上に「自分がダメだった」と思ってしまいがち。それを避ける前にもイメージはしっかり共有しておいた方がいいです。

さいご。編集者の存在は大きい。愛情込めた記事を書けば書くほど、それが大切であるほど、誰かに見てもらいたい気持ちは大きくなる。自分で読み返しはしてもやっぱり事前に第三者に見てもらう機会は必要だなと感じました。


始めるときに重視してほしいこと

普段できないことをする場所に、それも楽しんで挑戦できる場所にすること。

これはポートフォリオにもなる? なんて考えていると、「書き方のテイストは統一しなきゃ」とか、「文字統一はどうする?」とか、「途中で離脱されないように……」とか、「しなくちゃいけない」ことを自分で生み出すようになっていました。

「もっと楽しんじゃっていいんだよ。誰にも何も言われない場所でしょ?仕事じゃないんだから、やりたいことをやったほうがいいよ」

あれもこれも決めなきゃ……と悩みにつぶされていたところで、お世話になっていたライターの西山さんからアドバイスをもらい、かなり気持ちが軽くなったことを覚えています。今まで書いたことのない文体に挑戦したり、ちょっと砕けて書いてみたり。noteは創ることを楽しむ、「"なんでもあり"の場所なんだ」と思うことで、のびのびと書けるようになりました。

気になる人に話を聞いて、心に残った部分を軸にストーリーを整理して、感情むき出しで書く。そんなふうに創ってきたので、今まで書いてきたどんな記事よりも、愛情たっぷりの記事に仕上がっています!


振り返ってよかったこと

主に3つ
・最初に期限を決めて公表しておいたこと
・1年「これやってます」が言えると1つ芯ができること

「1年間」と決めて、それを守って進めることでゆるくなりがちなスケジュールの歯止めがききます。もちろんインタビューしたい人はまだたくさんいたけれど、ちょっと後ろ髪ひかれるくらいの終わり方の方が、「次どうしよう」を思いやすい。さらにダラダラ続くと振り返りするタイミングも失ってしまう。

「サーティワン企画やってます」というのは自分の中でもわかりやすいテーマ。やりたいことが言語化できていることに近く、誰かの印象に残っていることも多かったです。

もちろん、インタビュイーの人のことを深く知れて、ますます好きになったこともよかったこと。インタビュイーから「聞くのがうまい」と言ってもらえたり、もっと良さを引き出すにはどう聞くのが良いかも考えたり。好きなものが増え、楽しい時間が増え、上達したいことも見えました。もちろん至らない点もあるけれど、仕事で出る前に自主企画で学べたからよかったのだと思っています。

誕生日や年末年始などの節目の時期に、自主企画ぜひ考えてみてください。

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無事終わったのでご褒美のダブル。


▲自主企画マガジン(インタビュー記事はこちら)


去年の毎日note

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