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遂に

去年の夏、私の母は胆道癌の診断を受け
肝転移、リンパ節転移の
ステージ4 の診断を受けて
現在は化学療法(抗がん剤)の治療をしています
去年の病状説明では
予後は1年から3年程度との説明でした

医療従事者の方ならご存知かと
思いますが、胆道癌は女性の5年生存率は
およそ20%程度になります

そんな母の体調が
最近思わしくなく、
腫瘍マーカーも上昇傾向で
腹部の痛みが強くなって
いよいよ癌性疼痛に使用する
医療麻薬の内服が始まったと
連絡が来ました

皆さんならどんな声かけを
されるのでしょうか

私はどうしても看護師の知識が
先行してしまい、療養支援をしがちで
薬の副作用についてや
どんな過ごし方が楽になるのかと 
予測される経過に対する対策について
助言ばかりしてしまいます

お母さん、大丈夫?
痛いの辛いよね?
そばにいられなくてごめんね

そんな言葉をかけるのが
本当なら1番先なのではないかと
毎回やってしまったなぁと
反省する日々です

それと同時に看護師という肩書きを
完全に無くしてしまって
1人の娘として母を想うと
あっという間に泣きじゃくる私が
現れて何もできなくなるだろうと
わかっているからこその
私なりの理性の保ち方なのかもしれません 

化学療法治療室で勤務する看護師みほみほは
お世話させていただく患者さんを通して
遠く離れた母を想いながら
少しでも楽に今日1日を過ごせますようにと
願うばかりです

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