最期の時間
先日、直腸癌からの脳転移による痙攣発作で
救急搬送された患者さんが昨日の夜、
息を引き取りました。
「もう抗がん剤ができないんやって。」と
治療室に挨拶に来てくれてから数日後のことでした。
搬送されて来た時はあと数時間の命と誰もが
思い、看護師としての無力さを感じて
不完全燃焼だと感じていました。
ですが、入院後に少しずつ意識を取り戻し
亡くなる数日間はご主人やご両親に
付き添ってもらうことができ、ゆっくりと
家族だけの時間を過ごすことができたとのことでした。
最後にご主人から
「最期の時間を過ごすことができた。
ありがとう。」と言われたと聞いて
救われた思いでした。
抜苦与楽に尽きる
どんな時でも看護師は患者さんの苦痛が
少しでも、楽になるようなケアを提供させて
いただくことに尽きるなと思います。
側に寄り添う
傾聴する
それだけでも十分な看護になることもあります。
目の前の患者さんの
抜苦与楽のための看護を
一所懸命にするだけだ
それに尽きるのだと思うみほみほなのでした。
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