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一生涯のセルフケア

以前の投稿にも書きましたが、私のパートナーは
がん治療経験者です。

現在は15年以上過ぎているのでフォローは
終わっているのですが、治療をした結果で
様々な身体機能の変化が今でも残存しており
それにより、リハビリを含む
毎日の様々なセルフケアをしなくては
なりません。

見出しの写真はセルフケアに欠かせない
アイテムの1つネラトンカテーテルです。

普通は口腔内や鼻腔内の吸引に使うものですが
パートナーの場合は洗浄道具になります。

どのように使用するかというと、
毎日の鼻腔内洗浄に使います。

なぜそのようなもので洗浄しなければ
ならないのか?

理由は放射線治療やガンそのものによって
左右の鼻中隔が欠落し貫通しているのと、
治療後の飲み込みにくさなどもあり
食べたものが鼻に上がってしまう状況に
なりやすく鼻腔内に溜まりやすいからです。

実際にはカテーテルを鼻腔内に入れ
注射器に入ったうがい液をカテーテルを通して
鼻腔内に注入して、何度も洗浄します。

唾液の分泌も極度に少なくなって
しまったことで虫歯にもなりやすいため
ブラッシングもかなり時間をかけて
しています。

したがってお風呂に入るだけでも1時間以上かかってしまうことになります。

パートナーはそれが億劫でお風呂が
好きじゃなくなったと言っているくらいです。

命を繋いでもらったパートナーにとって
一生涯続くセルフケアとなりましたが、
それは

今日も生かされているということ、
命の尊さを忘れないためのセルフケアだ

とも言っています。

ガン治療を経験されている方の多くは
毎日の生活の些細なことでも
生きる喜びを味わって過ごしていて、
日々の様々な人や物との関わりの中でも
感謝を忘れない姿勢に私はいつも
頭が下がります。

治療室で患者さんと関わらせて
いただけるだけでありがたいなぁと

普通はあり難し

だから ありがとう なのだなと
そう感じる毎日です。

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